内容説明
病気の女王陛下の影武者を頼まれた、女優の卵リシェル。ようやく宮廷での暮らしにも慣れてきたある日、賓客を招いた夜会に出席することとなった。そこで彼女が出会ったのは、見目麗しい隣国の王子様!その彼から強引に迫られたリシェルは、役目を果たすべく、毅然と女王の仮面を被り続ける。そんな中、いつもは仏頂面で厳しい態度の護衛騎士アレクシオンが予期せぬ行動に出て―?曲者王子の出現で、駆け出し女優、大ピンチ!?新展開の第二幕、ついに開幕!
著者等紹介
文野さと[フミノサト]
2004年ごろから、“ぷんにゃご”のペンネームでHP上に細々と作品を発表。2014年、アルファポリス第七回恋愛小説大賞で「灰色のマリエ」が読者賞を受賞。出版デビューに至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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蝶よ花You
31
前巻に引き続き、「国民相手に女王、演じます!」なリシェルですが、前巻以上に演じる対象・内容も高度になり、国民や自国王室関係者だけでなく、他国の王子様等も相手取って演じる事に。相変わらずの努力と根性、そして女優魂で数々の難題を乗り切る様の爽快さに加え、今回はリシェルを巡る三つ巴騒動も勃発。まぁ、そのうち一人はリシェルの正体は知らず、女王を演じるリシェルにあざとく近づく小者(笑)なのですが、この小者が意外と良い働きをするんですわ。海老が鯛を釣った(笑)。この余波にウキウキしつつ、待て、次巻。2016/03/07
葉月たまの
10
既にネットで読んで知ってる話だったけど、こうして紙の本で読んでも楽しかった♪。ほんとは、もう知ってる内容だったから、かるーく読み流して読むつもりだったけど、何かじっくり読み耽っちゃった><。リシェルさんの前向きさが好き! ただ、贅沢言うなら、アレクシオン視点がなかったときのわたし自身の読んだ感想を知りたかったかな。アレクシオン視点がかかれてたから、わたし、アレクシオンさん好きだったけど、書かれてなかったら、どう思っていたんだろ? でも、実際にはもうこの物語知っちゃってるから、それは無理なんだけどね><。2016/03/03
アキナ
8
影武者女王リジェルのお話第2巻。女王としての仕事ぶりも段々と板についてきました。夜会で他国の王子にくどかれたり、国際会議で突然のフリにもしっかりと対応出来たり。一方、悶々と悩む用心棒役のアレックスは、素直になれないならもうちょっと我慢しなさい!な残念な男に成り下がっていて、それもまた可愛らしいかな。オーガストが本気出したらあっという間にかっさらっていくんじゃないの?と思った所でヒロインが恋心を自覚。ライバル登場はこのためだったのだろうか。最終巻もとても楽しみです。あと、挿絵もとてもキレイ!2016/07/13
ハナ
4
アレックスが好きな子の気を引きたくて、嫌がらせするガキ大将か、大好きなご主人様を取られないよう威嚇するワンコにしかみえない...。次の巻では、もっと男らしいところを見せてほしい。2016/07/02
山羊太
3
この作者さんの世界観ってファンタジーっぽいけど 現代ちっくなふしぎな感じがする。不器用伯爵もここまでくると『うわぁ…』って感じになる。もういい大人なんだからガキみたいな照れ隠し止めればいいのに。それをよそにどんどん女王として輝いていくリシェル。まわりもただの影武者とは思わなくなってきてるし、アディが復活したらどう動くんだろう。2016/03/07