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内容説明
幼い頃からの憧れの人、ヴィリアンの願いを聞き入れ、彼の孫息子のエヴァラードと夫婦になったマリエ。だが、二人の関係は病に侵されているヴィリアンが天に召されるまでの期限付き。一見、砂上の城のような関係ではあるものの、いつしか、二人はこの暮らしに居心地の良さを感じるようになっていた。しかし、互いに一歩踏み込めず、決定的な変化は訪れない。そんな時、ヴィリアンの容体が急変して―。かりそめの結婚から始まった二人の恋の結末は?文庫だけの書き下ろし番外編も収録!
著者等紹介
文野さと[フミノサト]
2004年ごろから、“ぶんにゃご”のペンネームでHP上に作品を発表。2014年、アルファポリス第七回恋愛小説大賞で「灰色のマリエ」が読者賞を受賞。出版デビューに至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
蝶よ花You
36
愛しく想う女への、男の暴挙がどれほど可愛らしい事か。前巻にて、女性関係での悪行の数々を行なってきた人間の、改心の様が情けない程惨めでいじらしく可愛く画かれましたが、今巻は前巻の比では無かった。なんと必死でなりふり構わず愛おしいんだろう。ライトノベル、中でも少女小説的な物のヒーローポジションとは、読者の羨望も集める格好良き存在。ですが、この作品では作中の他者から見れば見目麗しい男ですが、愛しい者の前ではなんと情けなく厭われる事を恐れ、愛しき女を請う事か。読む者の愛おしく想わざるを得ない心を引きずり出す作品。2016/01/24
アカツ04号
20
面白かったー! お互いに事情があるからこそ本音が言えず、すれ違ってしまう様が焦れったい。きっかけが最悪ではあったけど、最後に本当に想い合う事が出来て本当に良かった。オーロールに何もお咎めなし…? とは思ったけど、彼女も本気でエヴァラードの事好きだったのかなぁと思う、多分ですが。マリエが見えるようになった色彩と、エヴァラードが見える灰色の対比が綺麗にまとまって終わったなぁと感じました。個人的に、この巻のエヴァラードは終始マリエのスタイル意識し過ぎでは…。【2018-43】2018/12/07
アキナ
7
前巻で妻の魅力に気づいたエヴァなので色々と振り回されたり妻のために頑張ったりしてくれるのだけだけど、己の過去の行動を悔いるあまりに言葉すらも封じてしまったのが拗れた原因なのだよなぁ。あんなにひどい夫だったのに何だか可愛く見えてくる。看病シチュとすれ違いからの和解シチュが最高でした…。2018/04/11
tochi
6
★★★★☆ オーロールがあそこで引き下がるわけないと思ってたけど、最後までやってくれました…何はともあれ、うまくまとまってよかった!最後エヴが疲れて少し馬鹿になってる気が(笑)2017/01/07
サクぽん
6
すれ違いばかりだったけど最後は分かり合えて良かったー(^w^)私もマリエみたいな奥さん欲しい(笑)マリエの料理が食べてみたい(笑)2016/07/09