内容説明
「無」はここにある?永遠のテーマであるかのように、古今の哲学・思想・文学の分野で探求されてきた「無」というものの存在、あるいはその非存在。それは何であるのか。何ではないから「無」と呼ばれるのか―蓄積されてきた「無」に関する思考の歴史を克明に振り返り、さらに、現在を生きる人間として、新鮮で不可避な問いを投げかけ、「無」という対象に迫る著者自身の思考プロセスと、「無」の表現のためのドラマを開示しきった本書は、今ここにある、今までどこにもなかった、「無」の論考であり、二十有余年をかけた著者渾身の力作です。
目次
老子の場合
荘子の場合
仏教における空について
ソクラテス以前期における哲学者たちの場合
プロティノスの場合
キリスト教における「有」について
デカルトの場合
ドストエフスキーの場合
ニーチェの場合
ハイデッガーの場合
サルトルの場合
ベケットの場合
著者等紹介
内田耕治[ウチダコウジ]
1947.1愛知県一宮市に生まれる。1970早稲田大学第一文学部卒。1975大阪市立大学大学院文学研究科博士課程中退。現在、和歌山大学名誉教授。文学博士(大阪市立大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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