内容説明
日本におけるトランスパーソナル心理学の全体像を示し、しかも、実用的に各アプローチの技法に着目して紹介。瞑想、祈り、ヨガから、フォーカシング、エニアグラム、ホロトロピック・ブレスワーク、プロセスワーク、さらにはバイロン・ケイティ・ワークやディマティーニ・メソッドといった最新技法まで!それぞれのセラピーを用いた具体的な対話の場面、自分で取り組むことのできる誌上ワーク(エクササイズ)まで示した画期的な本!!
目次
第1部 技法(トランスパーソナル心理技法の理念と現在;統合的セラピー;瞑想と心理療法 ほか)
第2部 トピック(トランスパーソナルセラピーと占星術;トランスパーソナルとインクルーシブ・ポジティビティ;トランスパーソナルと修行 ほか)
第3部 コラム(生活・仕事にトランスパーソナルを活かす;仏教とトランスパーソナル;吉福伸逸さんのセラピー ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐倉
9
学問的・実際的なものもあれば自分にはについていけないほどスピリチュアルな論説もあったが、著者の一人である諸富氏の(トランパーソナル学会は)“アカデミックとスピリチュアルの「狭間」にあるがゆえに果たせる役割がある”という信念に感じ入るところがあったので通読した。『瞑想と心理療法』『バイロン・ケイティ・ワーク』『グループセラピー』など心にある問題を治療ではなく受け止めるような方向の話が印象に残る。一番興味が湧いたのは『森田療法』に書かれる根岸症例。一昔前の健康法程度に思っていたが、森田氏の人生観に惹かれた。2024/09/30