目次
第0章 準備
第1章 Euclid平面の幾何
第2章 曲面から多様体へ
第3章 多様体のアファイン接続
第4章 双対アファイン接続の幾何
第5章 確率分布空間の幾何構造
第6章 統計物理学への応用
第7章 統計的推論への応用
第8章 量子状態空間の幾何構造
著者等紹介
藤原彰夫[フジワラアキオ]
1993年東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。東京大学工学部助手、大阪大学理学部講師・助教授を経て、大阪大学大学院理学研究科教授(工学博士)。専門は数理工学、情報幾何学、非可換統計学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヤッジマン
1
第0章は我慢です。 第1章、第2章の前半までは座標系に関して新しい見方を提供してくれると思います。 第2章の多様体から第4章までは我慢です。わからなくてもそういうものかと話半分で耐えましょう。ダイバージェンスが何者かわかると勝ちだと思います。 第5章から、確率の話に入ります。難しいですけどおもしろいです。情報幾何学と情報量のつながりが少し見えてきます。 第6章から応用です。統計力学の最大エントロピー原理の節はすこし興奮します。 第7章の統計推定への応用で始めて、情報幾何学の威力を実感できました。 2017/03/20
inakoshi
0
「情報理論の基礎」を読み終わったあとで、もうすこし理論的なことも知りたいと、「別冊数理科学 情報幾何学の新展開 2014年 08月号 (雑誌)」を借りたのだが、雑誌なだけに玄人向けすぎて断念。また、今では入手も困難なので、比較的新しいこちらを選択。初学者でもわかるように書いてあるが、非常に歯応えある内容。数学科の微分幾何は、座標を抽象化してしまっているそうなので、数学を専門としない人には手が届かない。本書は、数学科では使われなくなった、座標をつかった表現と抽象的な表現を両方つかいわけているし、「数学的には2017/01/03
S
0
以前途中まで読んで(挫折して)再読 ;基本的には要点を押さえた説明をしており、丁寧に読めばわかりやすい。「情報幾何学とは双対アフィン接続の微分幾何のことである」。統計理論への応用をもう少し知りたい。2020/11/23