目次
世の中になほいと心憂きものは人に憎まれんことこそあるべけれ―受身
かの大納言はいづれのふねにか乗らるべき―尊敬
あさましう胸ふたがりて、いらへもせられねば、帰り給ひぬ―可能
額をつきし薬師仏のたち給へるを、見すて奉る、悲しくて人しれずうち泣かれぬ―自発
夜の御殿に入らせ給ひても、まどろませ給ふこと難し―尊敬
さなめりと思ふに、憂くてあけさせねば、例の家とおぼしき所にものしたり―使役
人を苦しめ、法を犯さしめて、それを罪なはむこと、不便のわざなり―使役
小さきは敢へなむと、公も許さしめ給ひしかば、ともに率て下り給ひしぞかし―尊敬
大江山いくのの道の遠ければまだふみも見ず天の橋立―打消
大事を思ひ立たん人は、去り難く、心にかからん事の本意を遂げずして、さながら捨つべきなり―打消接続〔ほか〕
著者等紹介
土屋博映[ツチヤヒロエイ]
国文学者、大学教授。筑波大学国語国文学会理事、NHKテレビ講座、ラジオ講座の講師等を歴任。代々木ゼミナール講師としてカリスマ予備校講師の概念そのものを作り上げた。著書は国文学の専門書から、小学館の古語辞典(編集委員)、参考書まであまりにも多数。WEB無料予備校『チノポス』の名誉校長もつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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