内容説明
マルクス理論は科学理論である。ソ連崩壊から四半世紀。今、新たにマルクスを見直す潮流が顕著だが、それらは真実を伝えているのだろうか。長年の研究から「マルクス主義者」の虚妄を突く。
目次
1 「二〇世紀社会主義」をなぜ社会主義と誤ったのか
2 マルクス『経済学批判』「序言」こそ社会・歴史科学論の要旨
3 評論 説得力に欠ける「労働者の味方」論―橋爪大三郎著『労働者の味方マルクス』現代書館、二〇一〇年一一月
4 評論 二〇世紀社会主義の本質が見えぬ社会学的思考―アーチー・ブラウン著『共産主義の興亡』下斗米伸夫監訳、中央公論新社、二〇一二年九月
5 評論 日本共産党・不破哲三氏の誤りを正す―不破哲三著『マルクスは生きている』平凡社新書、二〇〇九年五月
6 評論 「二〇世紀社会主義」が、なぜ科学的社会主義なのか―社会主義理論学会編『二〇世紀社会主義の意味を問う』御茶の水書房、一九九八年四月
7 評論 科学的理論抜きの社会主義記述―「戦後派研究会」編、第五巻『人びとの社会主義』有志舎、二〇一三年六月
8 評論 科学(唯物弁証法)的思考のできぬ日本共産党・聴涛氏―聴涛弘著『カール・マルクスの弁明』大月書店、二〇〇九年五月
9 評論 池上彰氏への提案―池上彰著『高校生からわかる「資本論」』ホーム社、二〇〇九年六月
-
- 和書
- 精講漢文 ちくま学芸文庫