内容説明
理想主義の観点とともに、生命主義、特に神秘主義の観点に立つことによって、実篤周辺にいた文学者達の思想と業績の真実を明らかにした衝撃的、かつ斬新な論考11篇!
目次
第1章 白樺派と教養派の接点―両派の暗黙の連携に果たした実篤の“心の力”に関連して
第2章 出発期における平塚らいてうの思想とその史的位相
第3章 『白樺』における柳宗悦の思想―その形成と特質
第4章 「絵画の約束」論争―論争範囲の再検討を中心に
第5章 主観の権威の確立と「絵画の約束」論争
第6章 高村光太郎の「自然」随順思想と仏教的思念―『道程』成立期までを中心に
第7章 「暗夜行路」―夫婦和解と新たな行路へ
第8章 白樺派と周作人―「外柔内剛」の文学者たちの交流
第9章 北村透谷論―生命主義思想を中心に
第10章 有島武郎論(一)―信仰と棄教の狭間で
第11章 有島武郎論(二)―自己の探求と拡充
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