内容説明
ダイモーンに呪われた運命を生きたオイディプスと、或る神秘的でデモーニッシュな力の作用によって“踏み越え”のドラマを完遂したラスコーリニコフを通して必然と偶然、運命と自由意志の問題に迫る。
目次
『オイディプス王』を読む
映画『アポロンの地獄』と原作『オイディプス王』を読む―ドストエフスキーの諸作品と関連づけながら
オイディプスの“運命”とロジオンの“踏み越え”―神秘的でデモーニッシュな力の作用
『オイディプス王』における真理―地下男の“石の壁”とオイディプスにおける“アポロンの神”
『オイディプス王』から『罪と罰』へ―“踏み越え”へと唆す“ある神秘的でデモーニッシュな力の作用”
『清水正・ドストエフスキー論全集』第七巻刊行に寄せて なぜ『オイディプス王』論を書き続けたのか―“運命”と秘められた神への“反逆”
著者等紹介
清水正[シミズマサシ]
1949年我孫子市生。日本大学藝術学部文芸学科卒。現在、日本大学芸術学部図書館長。日本大学藝術学部文芸学科教授。日本大学大学院芸術学研究科教授。所沢校舎で「マンガ論」を担当、つげ義春、浦沢直樹、日野日出志等のマンガ作品を講じている。江古田校舎で「文芸批評論」を担当、ドストエフスキー、宮沢賢治等の作品を講じている。文芸批評家。D文学研究会主宰。日本文芸家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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