内容説明
ヘミングウェイ生前未発表の短・中編全7編が新訳で甦る。
著者等紹介
ヘミングウェイ,アーネスト[ヘミングウェイ,アーネスト] [Hemingway,Ernest]
1899年、イリノイ州シカゴ近郊のオークパークに生まれる。1918年、第一次大戦に従軍し、重傷を負う。その後、フリーランスの記者を経て『われらの時代に』『日はまた昇る』などを刊行。スペイン内戦、第二次大戦にも従軍記者として参加。1947年、戦時報道員としての勲功に「ブロンズ・スター」勲章が授与される。1952年、「ライフ」誌に『老人と海』を発表、翌年ピュリツァー賞受賞。1954年、ノーベル文学賞受賞。1961年、猟銃で自殺
山本光伸[ヤマモトミツノブ]
1941年東京生まれ。国際基督教大学歴史学科卒。河出書房に入社。1968年同社を退社し、プロの英・米文学翻訳家となる。(株)柏艪舎およびインターカレッジ札幌代表取締役。一般社団法人文芸翻訳検定協会代表理事。インターカレッジ札幌、北星学園大学、札幌大学などで翻訳家の育成に努め、翻訳コンクール、文芸翻訳検定を通して、新たな才能を世に送り出している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ムーミン2号
8
初ヘミングウェイはこの本でよかったのだろうか? 別に避けていたわけではないが、いまだに有名作は読んでいないのに…。一般的な文章の構成要素である、例えば why を抜かしてある作品は、筋を追うことはできても、最後まで落ち着かない。ヘミングウェイさんて、そういう作風なのだろうか? 短篇6本と中篇1本が収められているが、生前には発表されなかった作品群(全部かどうかは分からないけど、中篇の「異郷」はそれに該当する)は、要素が抜かされているばかりにそれを埋めようと考え続けなければならない。2020/09/23