柏艪舎文芸シリーズ
9月の砂浜

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784434190841
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0095

内容説明

舞台は小樽、小さな海辺のホテルを背景に四人の女性たちの「時」と「想い」が交錯する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あつひめ

66
道新の書評欄で知り手に取った。小樽を舞台に海辺のホテルを軸に人の人生の歯車がコトコト動く。人の人生の歯車は、「もし」の積み重ねで動いているのかも。その「もし」は、今、生きている私の中でも起こりうること。私の人生もコトコト動き出す準備をしているのかも。海は、地球の鼓動のようだ。安定した波の音。また、荒れ狂う波の音。人の気持ちと同じ。とても心にしっくりくる物語を読み終えて、気持ちが浮き立っている私がいる。点訳したい本がまた増えた。藤木さんの描く北海道の物語をまた読んでみたい。楽しみにしてます。2014/10/31

kaoriction@本読み&感想 復活の途上

20
物語は巡り巡ってそこにある。縁。必然。それぞれが出逢うべくして出逢い、つながってゆく。時にすれ違い、ぶつかって、失って。それでも、カタカタと静かに音を立てながら物語の糸は紡がれ、編まれてゆく。銀のブローチの行方もまた、必然が誘う運命の人へと伝わってゆくはず。桐栄の時代が好みだった。いくつにも重なり交差する時代と彼女たちの物語に読まされた。再生と運命。著者の時代物を読んでみたいと思った。(蜂谷さん風な。) 柏艪舎モニター3冊め。もう少し掘り下げて欲しい部分も残ったが、じわりと染みて余韻の残る作品だった。2020/05/20

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