内容説明
カップリングパーティーに頻繁に通う41歳の未婚の中学女教師、移民船でメキシコに渡り炭坑夫から苦学して医者となった郷里の先輩の足跡を追う19歳の男子浪人生、15年前に自分と父を捨て年下の男とかけおちした母に会いに行く28歳の娘、まるで女子高生のような恋をしてしまう60歳のスナックのママ、ある日突然見知らぬ男から小学生の男の子を預けられることになった45歳の僧侶…近江に生きる市井の人々の暮らし、恋、涙、夢…9編の珠玉の短編小説集。
著者等紹介
木村泰崇[キムラヤスタカ]
昭和32年5月21日、滋賀県生まれ。県立彦根東高校、日本大学文理学部哲学科卒業。編集者、印刷会社勤務の後、37歳の時通信教育で教員免許を取得。以来滋賀県内の公立中学校で「国語」と「社会」の講師を続けている。平成14年、小説『草原の輝き』で第52回滋賀県文学祭において芸術文化祭賞受賞。平成21年、詩のボクシング全国大会に出場しベスト8(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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