コラージュの彼岸―マックス・エルンストの制作と展示

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  • サイズ A5判/ページ数 335p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784434189821
  • NDC分類 723.34
  • Cコード C1070

内容説明

マックス・エルンストの作品とその展示を通して、20世紀美術のメルクマールとなったコラージュの創生、深化、行方を探る。気鋭の美術史家による画期的エルンスト論。

目次

第1部 生成するコラージュ―エルンストのコラージュ論をめぐって(初期作例と「コラージュ」以前のテクスト;エルンストをめぐるコラージュ論の形成;コラージュ論の深化と定式化)
第2部 波及するコラージュ―シュルレアリスムの展覧会をめぐって(両大戦間の展覧会とコラージュ;一九四〇年代初頭のアメリカにおける展覧会)
第3部 自省するコラージュ―“Vox Angelica”をめぐって(作品の自己省察性;グリッドの多義性;作品の神話性)

著者等紹介

石井祐子[イシイユウコ]
1979年生まれ。九州大学文学部哲学科美学美術史専攻卒業、英国エセックス大学大学院美術史研究科留学。九州大学大学院人文科学府人文基礎専攻芸術学専修博士後期課程単位修得満期退学。博士(文学)。九州大学人文科学研究院助教、香蘭女子短期大学、福岡女子大学、京都造形芸術大学非常勤講師、日本学術振興会特別研究員(PD)を経て、九州大学基幹教育院准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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dilettante_k

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初期作品に対するブルトン、アラゴンらの言説を通じて、コラージュ作品における動的ダイナミズムの存在を提示する(第1部)。また、ロンドン~ニューヨークでのシュルレアリスム国際展を検証し、「作品」における動的ダイナミズムが「展示」に展開したことを指摘(第2部)。合わせて、アメリカ亡命後の作品(《Vox Angelica》)の分析から、その特異なグリッド構造と置換可能性により、コラージュが「作品」から「素材」に旋回したエルンストの作意を探る(第3部)。コラージュの動性と展示との親和性という着眼点がとても興味深い。2014/04/08

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