内容説明
“死を予言する機械”が発明された近未来。自らの死因を知った人々が得たものは、幸福か?はたまた絶望か?自分の死因が「ピアノ」とわかった男は、どうせ死にはしないと軍に入隊するが(『ピアノ』)。不名誉な死因を公表すべきか苦悩する政治家が辿る意外な結末(『未成年者とのセックスによる疲労』)。遭難したジャングルで二人の兵士が互いの「死因」を前に、疑心暗鬼に駆られていく(『飢餓』)。米アマゾン第1位の衝撃エンタメアンソロジー待望の文庫化!
著者等紹介
ノース,ライアン[ノース,ライアン] [North,Ryan]
カナダトロント在住。Webコミック作家
ベナルド,マシュー[ベナルド,マシュー] [Bennardo,Matthew]
オハイオ州クリーブランド在住。Webコミック作家。雑誌などにも作品を多数掲載
マルキ!,デーヴィッド[マルキ,デーヴィッド] [Malki!,David]
ロサンジェルス在住の漫画家。アイズナー賞、ハーヴェイ賞、イグナッツ賞にノミネートされた経歴を持つ
旦紀子[ダンノリコ]
東京生まれ。成城大学文芸学部英文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けいちゃっぷ
6
その人の死の原因を100%の確率で予言する「死の機械」をテーマにしたアンソロジー。 テーマはシンプルながら、アプローチが様々で楽しめました。 ほとんどのタイトルが死の原因となっているようで、書く人によって具体的だったり簡素だったり。 ただ、訳者が同じ人なのでなんとなくトーンが似てきてしまって、そこが残念。 429ページ 2014/02/26
パトリック
1
時期は特定されないが、自分の死因を知らせる機械ができたら、という設定でのアンソロジー。例えば戦争に関係ない死が予想された者を戦場に出せば絶対戦死しないということになるし、「死因」だけに拘らない視点からも面白いアイディアは出そうだ。例えば「ピアノ」が死因とでたらどう解釈すればいいのか等々。2018/12/25
積読本消化中
1
アイデアはいいと思うけど・・・もっと面白くなるんじゃないかと思う。2013/10/19
佐倉はな子
0
血液採取で自分の死因がわかる機械。それで死因を知った人々のお話し。「えーーっと…ん?」ていうオチがいくつかあった。2014/08/15