日本を千年王国にした女性・持統天皇

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  • サイズ B6判/ページ数 190p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784434183874
  • NDC分類 210.34
  • Cコード C0021

内容説明

日本史における飛鳥時代とは「天皇」「律令」「日本書紀」「式年遷宮」等、その後千年以上続く“千年物”を多数輩出したという意味で、日本史上最も重要な時代と位置づけることができます。天武・持統期は「明治維新以上の日本屈指の大改革を成功させた時代」とも言えますが、周囲の人間が圧倒されるような強烈な意志で「弱冠15歳の文武天皇の即位」を実現させた持統天皇は、その後1300年以上続く「天皇を頂点とする国家のしくみ」の基礎を造ったという意味で、日本の歴史に決定的な影響を与えた女性と言えます。本書で問題提起している「天皇家が千年以上続いているのはなぜか?」「古代日本最大の内乱・壬申の乱はなぜ起こったのか?」「なぜ持統天皇は式年遷宮という世界史上類を見ない伝承システムが作ったのか?」というテーマは、歴史ミステリーとしても興味深く、持統天皇を中心とする飛鳥時代の魅力が伝わる本になればと思います。

目次

第1章 日本史における最重要人物は誰か(以前の私は「日本史における重要人物」に女性を一人も入れていなかった;信長の挑戦が失敗した理由は「持統天皇の強烈な意志」に勝てなかったことにある ほか)
第2章 持統天皇とは何者か(持統天皇が実現させた「15歳の文武天皇の即位」は当時の日本にとって革命的なことだった;持統が打ち出した「徹底した血統主義」という方針は世界標準に逆らった特異なものである ほか)
第3章 「日本を根本から変えた内乱」壬申の乱はなぜ起こったのか(壬申の乱が日本史上の重要事件であることは「戦前の政府が教科書から抹殺した」ことに出ている;壬申の乱の特徴やその後の日本史に与えた影響は「承久の乱との比較」を通して見えてくる ほか)
第4章 持統天皇の強烈な意志を読み解く一つの鍵「式年遷宮」(伝承システムとしての式年遷宮は、世界史上類を見ない「ぶっ飛んだ」発想である;式年遷宮は「自然破壊で膨大なムダ」とも言えるのに、なぜか批判の声が出てこない ほか)

著者等紹介

小林弘潤[コバヤシコウジュン]
横浜国立大学教育学部卒。小学校教諭、専任家庭教師を経て2004年4月に月聖出版を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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