ナラク―ゴビンダ・マイナリ獄中日記

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784434180866
  • NDC分類 929.86
  • Cコード C0095

内容説明

強盗殺人犯にされた無実のネパール人ゴビンダ誤認逮捕から、逆転無罪までの15年―。

目次

東京拘置所時代のノートから
絶望―上告棄却・無期刑確定直後 2003年11月
奈落―いよいよ始まった刑務所での服役生活 2003年12月、燭光―再審請求 2005年3月
望郷―母の来日 2005年4月
再会―娘たちの来日 2007年4月
永別―父の死 2007年5月
孤立―「不正挨拶」 2007年11月
煉獄―降格 2008年3月
強震―大震災とラダさん来日 2011年3月〔ほか〕

著者等紹介

マイナリ,ゴビンダ・プラサド[マイナリ,ゴビンダプラサド] [Mainali,Govinda Prasad]
1966年、ネパールの東部にあるイラムの農家に生まれる。1994年2月末に来日、インドレストランなどで働く。1997年3月、東京都渋谷区円山町で発生した殺人事件(世に言うところの「東電OL殺人事件」)で誤って逮捕され、一審無罪にもかかわらず控訴審で逆転有罪、無期懲役となる。2003年12月から横浜刑務所で服役。2005年3月、獄中から再審を請求。2012年6月7日、これが認められて裁判のやり直しが行われ、同年11月7日、東京高裁で控訴棄却判決を受け、無罪が確定した

今井恭平[イマイキョウヘイ]
1949年、福岡市出身。冤罪事件をライフワークとするジャーナリスト。「無実のゴビンダさんを支える会」の結成時からのメンバー。冤罪事件の専門誌『冤罪File』(発行元・希の樹出版/発売元・宙出版)に継続的に執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たぬきごんべい

11
東電OL事件からのこの本を読みたくなりましたが、 獄中日記の翻訳内容で面白い内容ではない。 しかしながら無実の罪で15年もの長きに渡る拘置所暮らしをさせたことは、 日本人として申し訳ない気持ちになる。 弱い立場のネパール人でなければこのような拘束処理とならなかっただろうに。 弁護士達やゴビンダ氏の無実を信じ助けた日本人もいることが救いだ。 ★2.52020/03/03

ふくぅ

2
問題が大きすぎて、言葉にならない。 正義が欺瞞と化している日本社会に、絶望を覚える。 冤罪で14年奪われて、日本から「謝罪」の言葉すらもらってはいない。 「謝罪」すらしていない日本という国に、恥ずかしさを覚える。2013/08/09

アーク

2
日本在住の外国人が最も嫌う言葉に、”ガイジン”がある。日本人とそれ以外の人種を明確に隔てて、閉鎖的に感じさせる単語だから。また、日本人はそれが差別用語だということに気づいていないから。そして東電OL殺人事件で冤罪の被害者となったゴビンダ・プラサド・マイナリさんが”ガイジン”故に味わうことになった苦しみが納められている。こんな冤罪がまかり通る社会なのに、外国人が押し寄せるオリンピックを迎えることは難しいんじゃないの、と暗澹たる気持ちになる。2014/04/10

くろうさ

2
無実に14年の月日はあまりに長すぎる。佐野眞一さんの「東電OL殺人事件」を読みマイナリさんの人柄を想像していたが、本書を読みますます殺人を犯すような人には思えなかった。日本の警察・検察の態度に憤りを感じずにはいられない。原発・政府がらみの犯罪で、もう犯人は分かっているはずと私は思っているが、真犯人を一刻も早く逮捕願いたい。2014/04/05

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