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内容説明
突如皇帝が病に倒れ、皇太子ゾルザルによる恐怖の暴政が始まった―その報せを受けた日本政府は、和平推進派の帝国要人を保護するため、帝都に自衛隊空挺団を派遣し、大規模な特殊軍事作戦を決行する。上空を無数の落下傘が舞い、瞬く間に帝都を制圧する自衛隊。一方、急ぎ駆けつけた伊丹や異世界の美少女達も、孤立する皇女ピニャを救うべく、戦火の中に飛び込んでいく!超人気の自衛隊×異世界ファンタジー、文庫化第三弾・後編!
著者等紹介
柳内たくみ[ヤナイタクミ]
自衛官を経験した後、2006年に自営業を開業。本業に従事する傍ら、インターネット上で精力的に執筆活動を展開し、2010年4月、「ゲート―終衛隊彼の地にて、斯く戦えり(1)接触編」で出版デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こも 零細企業営業
28
皇太子の独裁で和平に偏っていた情勢が混乱して来た。皇太子直属の部隊が好き勝手に和平派を弾圧し、それから逃れるために多くの和平派の貴族が日本の大使館になっている離宮「逃げ込んで来た。それを苦々しくも無視する外務官僚達と、離宮を守護する騎士団員達。でも、幼い貴族令嬢が救いを求めた結果。外務官僚が我慢出来ずに救出に動き事態が動き出す。そして、皇太子に暗殺されそうになったレレイは直接皇太子に暗殺を止めるように要請し、ついでに姫と昏睡状態の皇帝を保護下に置いて帝都を脱出する。自衛隊員に戦死者が出た描写が、、2020/09/02
異世界西郷さん
27
相変わらずの面白さ。ぐいぐい読み進めてしまいました。『帝権擁護委員部』がブラックどころかダークな感じが凄いですね。こんなところでは絶対に働きたくない……。この作品はなんというか、女性が本当に不幸な目にあいますよね。シェリー然り、テューレ然り、ピニャ然り。しかし、だからこそ彼女たちは強くそして強かであり彼女たちの言動は読者の心を打つのではないかと思います。こういう世界なら致し方ないのかもしれませんが読んでて辛くなる部分もあります。次巻からはとうとう戦端が開かれそうですね。どうなるのか期待大です。2016/01/14
かわうそまん
21
帝都での攻防戦、すっごく痛快でした。後半部分はほぼノンストップで読んだかな。最初は「肩の力抜いて読める良本」だったのが、いつの間にか「手に汗握る良本」に変わってた。『もしそんな幸せな状態が続いてるとしたら、誰かがそれを維持するために懸命に働いた結果なのだ』この辺の下りにすごく考えさせられました。随所に、著者の考えというか風刺というかが垣間見えるのも好きです。『マスゴミ』を『見世物小屋』って記してるあたりとかね。あとこれだけは忘れちゃいけない。菅原の「シェリーは俺の嫁」宣言(笑)2015/12/23
ナカショー
21
レレイ何処に行ったんだと言いたくなるくらい上巻のラストから出てこなかった。今回は日本の政治家とマスコミそして、ゾルザルの独裁っぷりがメインでした。ゾルザルの政策に呆れつつも伊丹が現れると途端に震え上がる姿はすっごく滑稽でしたw次巻も楽しみです。2015/10/30
F
19
銀座に突如、異世界へと繋がる穴が出来て、そこからゴブリンやらなんやらのファンタジー世界の住人が侵略してきた!?――が、近代兵器を駆使する自衛隊がアッサリ撃退。逆に、自衛隊が異世界側に出張ることになり……というのがプロローグな戦国自衛隊、ジパングなどに続く「異世界×自衛隊もの」。所々「ありえねー!」とか突っ込みながらも、爽快な展開についつい一気読み。こう、圧倒的に強く正しい自衛隊って新鮮でした(某新聞社に言わせれば右翼エンタメになるんでしょうねー)。唯一の失敗は文庫版を買ってしまったこと、続きが気になる!2013/06/24