内容説明
ニコニコ動画で超話題!重音テトのボカロ楽曲「吉原ラメント」がノベル化。吉原一の才色兼備と名高い花魁・花紗音は、忘れられない大切な人・徹との想い出を守るため、とある「秘密」を抱えていた。そんな花紗音の前に、一人の若侍・慧が客として現れる。慧に徹の面影を重ねてしまう花紗音。彼女の淡い恋心は、激しくかき乱されていく―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そのぼん
25
吉原を舞台にした花魁がメインのお話でしたが、思ったほどドロドロした内容でもなかったので読みやすかったです。文庫本のサイズじゃないほうで出版されていますが、イラストとかのイメージからして分類的にはライトノベルに振り分けられるのでしょうか。さらっと読めました。2014/02/12
A子
16
原曲が素敵でつい購入してしまいました。テトは重音という名前で吉原に売り出されます。上手く艶かしい歌詞から話を綺麗なモノにしたなと思いました。作風も原曲のまま、切なく訴えかけるような力強さと、凛と咲き誇る美しさを兼ね備えた才色兼備のテトの歌声をよく表していると思います。一夜限りの戯れ、そして最後には本当の愛。しかし皆が皆、重音のようなハッピーエンドを迎えられるような所では無いのが吉原の救われない話です。2014/08/16
紫鈴
9
吉原が好きなので読みましたが、いい意味で可愛らしい少女漫画テイストです。花紗音が自分を守りつつ、初恋も成就させるお伽噺的ハッピーエンドでした。小紅の純情がいじらしい。☆42016/03/13
鑑真@本の虫
6
ボカロ原曲のノベライズの中でも、かなり小説然とした小説に仕上がっている。 特に、キャラクターメイキングには秀でたものがあり、各キャラクターの一人一人がよく作り込まれているのに加え、登場人物に関しても、必要最低限に絞られているため、物語に引き締まりが感じられる。 マイナスイメージの強い花魁だが、その生きざまや背景が巧みに描写されているので、読み口が爽やかである。 終盤の身請けの件(くだり)は、甘酸っぱくも幸せな色に満ちており、お気に入り。 ボカロノベライズデビューや、文芸書好きなど、幅広く楽しめる一冊。2013/12/19
Masiro*
6
徹とかさねが薬園で過ごす日々と、徹が花紗音を身請けしに行くこの2シーンがめちゃ好きで、読み終えてからそこだけ何度も繰り返し読んでる(〃ω〃)薬園でのシーンはとても癒されるし、身請けシーンはキャーってなる~w 私の中で「吉原ラメント」は、とても好きな小説になった❀♪2013/07/20
-
- 和書
- 背中にナイフ