内容説明
あらためて問う、私という“一人の他者”レヴィナスとともに現象学の神学への展開を導くJ.L.マリオンに学ぶ形而上学終焉後の“私”の行方…マリオンの二〇〇八年から二〇一〇年にかけて出版された三つの著作の読解を通して、形而上学に対する視点と形而上学批判の手法を学ぶ。
目次
第1章 アウグスティヌスとともに(告白の言葉;私の非中心化;志向性に先だって;意志;過ぎざる時;創造はsoiに及ぶ)
第2章 不確かさ(定義不可能;接近不可能;贈与と出来事;信仰の可能性)
著者等紹介
佐藤国郎[サトウクニロウ]
2006年、横浜市立大学大学院国際文化研究科博士課程修了。博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ハンギ
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佐藤国郎さんの哲学者マリオンについて二冊目の本みたいだ。半分はマリオンのアウグスティヌスの「告白」読解に割けられている。マリオンは日本人には不評だけど、それは日本の方にも問題があるのだ、と痛切に指摘していて、眼福でした。マリオンは少なくともデカルトとハイデガーを批判しているようだ。つまり神を存在にしてしまうやり方、存在を神としてしまうやり方を批判しているわけである。ただけっこう根本的な所はデカルトたちの影響受けているのでしょうね。細かい所は読み込めなかったけど、面白かった。2013/08/20
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