内容説明
小6の聖時の家は時計店。冬のある日、年の離れた兄と大喧嘩、父にも叱られ店の作業部屋に隠れこむ。そこで聖時は不思議な鍵を発見。古い時計に差し込むと、突如、部屋の時計がすべて反時計回りに回転しだした。やがて聖時の前には一人の同じ年頃の男の子が―どう見てもそれは12年前のお兄ちゃん。さらに幼い頃交通事故で死んだ母親の姿が。どうやらタイムスリップしたらしい。そして、聖時のかけがえのない時間が刻まれてゆく…。
著者等紹介
川口雅幸[カワグチマサユキ]
1971年、岩手県生まれ。2004年、パソコンで文章を書く楽しさに目覚め、ホームページを開設。同年、サイト上にて『虹色ほたる 永遠の夏休み』連載開始。2007年に同作でアルファポリスから出版デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちゃむほ
28
児童書みたいな感覚でした。タイムトラベルして過去にいく少年のお話。うーん、なんというか王道ですね。ちょっと物足りないかも。後半のほほうはウルっとしましたがそれ以外はほっこりとした感じです。2014/03/23
再び読書
23
お母さんに焦がれる気持ちは痛い程わかる。鬼ならぬお兄ちゃんの気持ちが、理解できて聖時は嬉しかっただろう❗弟を思わない兄も少ないし、弘ちゃんがそうでなくて良かった。お母さんの命と引き換えに生を得た彼も辛いが知らないよりは知れた方が良かったと思いたい。胸が締め付けられる物語2024/03/11
サクジツ
7
図書室の本。中学生の時に少しだけ読んで、忘れられなかった作品。表紙がよくて何気なくとってみた作品でしたが、中学生のうちに読んどけば良かったな。私も聖時の家族のようなあんな暖かい家庭が良かったな。母親の暖かさがわからない聖時の為にどんな悪口を言われても優しく接した父さんと兄ちゃん。とてもかっこよかった。いいな、こんな家族。心が暖まった。2016/03/21
clover
3
小学生がこんな言葉を使わないだろう…という突っ込みはさておいて、とても心がほっこりする作品だった。最後の方、聖時が自分の家族について「本当のことを知る」シーンは、本当に泣けてしまった。2016/12/22
朝日
3
彼の12歳の言葉が自分のことのように染みた物語でした 本当のことを知れて良かったんだと思う2014/04/03
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