山に生きる 木地師―資料からみた暮らしと課題

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  • サイズ B6判/ページ数 187p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784434173578
  • NDC分類 384.38
  • Cコード C3039

内容説明

人里離れた山奥で、木の椀など、ろくろ細工で暮らす風変わりな民。差別や偏見でしか見られなかった“木地師”たち。しかし、彼等とひざつき合わせ語るとき、死生観を含む「心」の世界が開ける。円空研究の著者は歩きの証(あかし)でこれをまとめた。特に木地荷物の山から都市への近世、水上輸送の実態を明らかにしたのは画期的である。

目次

総論 木地師について
第1章 木地師訪ね歩き
第2章 木地荷物(椀木地)の輸送について
第3章 飛騨国に於ける木地荷物輸送
第4章 美濃国郡上より木地荷物輸送
第5章 飛騨と木地師
第6章 美濃郡上と木地師
第7章 木地師の宗教観
終章 木地師は生きる

著者等紹介

池田勇次[イケダユウジ]
1926年、岐阜県に生まれる。1951~1986年迄、岐阜県下小中学校に勤務。一貫して郷土が生んだ円空の研究に実証的に取り組み、円空に関する論文多数。海外にも知られる。現在、郡上円空会相談役、木地師学会常任理事等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬参仟縁

3
奥付著者紹介。郡上市美並町は郷土の英雄円空の研究で世界的にも有名だという素晴らしい方。轆轤(ろくろ)や工具で橡(トチ)・橅(ブナ)・欅(ケヤキ)から椀・盆・杯の木地を創る人たちを轆轤師・木地師・木地屋という(3ページ)。塩尻市の木地師学会の楯英雄先生を想起した。評者は先生から学芸員の資格を取るようアドヴァイスされたが、果たされていない。頑張らないと・・・。終章によると、粥川は名高い円空の里。得度した円空の90体の像が展示。この集落には人口変動が見られないという稀な社会事象(176ページ)。信仰が為せる技。2013/01/21

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