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内容説明
日芸の「マンガ論」の教授が『ドラえもん』の第1巻第1話「未来の国からはるばると」に秘められたかずかずの謎を解明。ドストエフスキーの『分身』やソポクレスの『オイディプス王』、宮沢賢治の童話などと関連づけながら、『ドラえもん』における死と復活、運命と自由などを自在に論じる。『ドラえもん』は、なぜ世界の子供たちに愛読されるのか。その秘密に肉薄する、面白くて深い、衝撃的なマンガ解読本。
目次
『ドラえもん』論・序(ベトナムで人気の『ドラえもん』;日芸の「マンガ論」その他で『ドラえもん』論展開;なぜ『ドラえもん』なのか ほか)
『ドラえもん』第1巻第1話「未来の国からはるばると」を読む(“ドラえもん”という名前;部屋の中央に寝そべっている子供;のどかなお正月 ほか)
『ドラえもん』論余話(“ドラえもん”に性器はついていない;ドストエフスキーの文学の特質性;タイムマシンは“絶対時間”の概念を覆してしまう ほか)
著者等紹介
清水正[シミズマサシ]
1949年我孫子市生。日本大学藝術学部文芸学科卒。現在、日本大学芸術学部図書館長。日本大学藝術学部文芸学科教授。日本大学大学院芸術学研究科教授。所沢校舎で「マンガ論」を担当、つげ義春、浦沢直樹、日野日出志等のマンガ作品を講じている。江古田校舎で「文芸批評論」を担当、ドストエフスキー、宮沢賢治等の作品を講じている。文芸批評家。D文学研究会主宰。日本文芸家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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viola
5
ドラえもんの第1話を『オイディプス王』ドストエフスキー『分身』『地下生活者の手記』『罪と罰』宮沢賢治を通して読む。これは話の繋がりにかなり無理があると感じました。いきなりそちらに話が飛んで混乱。前半と後半で殆ど話が被っていて、あまりに編集が雑じゃないかと・・・。のび太が実存的な危機に陥り、のび太は死んでいて、復活して・・というのはとても文学的な読みだし、有りそうではありながらも、ちょっと深読みしすぎというか、修論追い込み中の身としては、確実に根拠がないと赤が入るだろうなと読みながら思ってしまったり。2012/12/19
ととろ
0
題名と内容が一致しない。最初の3分の1と次の3分の1は内容が同じ。編集が適当。好き勝手に理屈をこねくり回してるだけ。文章も分かりにくいしつまんない。世界文学の中に、こんなドラえもん的存在が登場するよ、みたいな話を期待してましたが。2016/09/16
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