白い死神

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 263p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784434165337
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0098

内容説明

1939年11月、第1次ソ連・フィンランド戦争“冬戦争”。100万のソ連軍に対し、迎え撃つフィンランド軍はわずか25万。圧倒的劣勢の中、最も激しい戦いの地となったコッラー川において、542名のソ連兵を狙撃するという前人未到の戦果を上げたシモ・ヘイヘ。その驚異的な射撃技術を獲得した生い立ち、敵狙撃手との一瞬を争う駆け引きの模様、さらには、彼を支えたフィンランド軍の傑物たちとのエピソードも紹介―。詳細な資料が一切無かった“白い死神”、その伝説が今明らかになる。

目次

罪の起源
必中の一撃
カワウ第6中隊
希望なき隷属
死の炎
モロッコの恐怖
鋼鉄の嵐
戦のヴィッレ
陣地戦
森が息子たちを守る〔ほか〕

著者等紹介

サルヤネン,ペトリ[サルヤネン,ペトリ][Sarjanen,Petri]
1970年生まれ。ヘルシンキ大学卒(修士)。歴史の教師として教壇に立つ傍ら、戦場に生きた男たちの姿を描く作品を発表し続けている

古市真由美[フルイチマユミ]
東京都出身。フィンランド系企業に勤務の傍らフィンランド文学の紹介、翻訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マエダ

83
二つ名は「白い死神」本書は前人未到の542人のソ連兵を屠った天才狙撃手シモ・ヘイへの伝記である。狙撃の腕もさることながら氷点下の劣悪な環境や人数不利の乱戦含めてのでのこの戦歴は凄すぎる。そんな天才狙撃手の生い立ちから最後に至るまでを書きつらねた本書は一見の価値あり。2016/03/08

JACK

12
◎ 史上最も多く、542名を倒した狙撃兵シモ・ヘイヘ。極端に情報が少なく、謎に包まれた彼の人生を描くドキュメンタリー。1939年の第一次ソ連・フィンランド戦争、通称「冬戦争」。侵攻してきた100万のソ連軍を迎え撃つフィンランド軍はわずかに25万。全ての面で劣勢のフィンランド軍はコッラー川周辺で侵略者と激戦を繰り広げる。ここで数多くのソ連兵を倒したのがシモ・ヘイヘ。農民であり、猟にも精通する彼は先祖から受け継いだ土地を守るために戦う。主人公のはずのシモのエピソードは少なめで、上司の活躍する話が面白い。2013/10/15

B.J.

11
<スターリングラード>主人公は、映画のスターリングラードを思い起こさせる。戦争映画では、史上最大の作戦等、砲弾の爆発する音・戦闘機の爆音等、派手にやるものが多いが、「スターリングラード」のように、狙撃手の静かな闘いのほうが、かえって怖い。いわゆる”暴力”には変な意味で慣れっこになってしまい、「静かな戦いが」が新鮮でもあり、怖い!2014/05/25

ヨクト

11
うーん、思っていたよりもライトな内容だったかな。天才狙撃手「白い死神」シモ・ヘイヘの伝記。小説風に仕立ててあるけれど、結局ヘイヘの素顔がよくわからなかったのと、戦闘の臨場感があまり感じられなかったので少々残念。あとゴルゴ13みたいな、一匹狼のアウトローってイメージで読み始めたので、それと比べちゃヘイヘが可哀想か。2013/06/04

erierif

7
1939年ソ連に侵略されたフィンランドの伝説の狙撃手シモ・ヘイヘを中心としたノンフィクション。陸続きのヨーロッパの地上戦の凄まじさ。クライマックスのコッラー川の闘いは大変な迫力であった。個性的な隊長や時々ロマンティックな表現が面白い。戦争記であってもフィンランドのお国柄に触れる事ができる。また後半の狩猟と狙撃の関係や真の狙撃手の定義が良い。ユーゴ紛争のセルビア人狙撃手は暗殺者と呼ぶのが妥当との事。小説や映画でしばしば狙撃手について描かれるので参考にこの本を読まれると理解力があがるような気がします。2012/04/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4717250
  • ご注意事項