内容説明
本書は稀有の精神科医・教師である加藤清翁に学んだ13人の著者が、翁から受けた学恩に感謝し、卒寿を祝うために書いた論文集で、『風土臨床:沖縄との関わりから見えてきたもの―心理臨床の新しい地平をめざして』で発表された成果の一部が発展的に盛り込まれている。
目次
ニラーハラー(ニライカナイ)の旅人達
加藤先生と「こども」
お祝いの琉歌との出会い
「抱える」ということ―あっちの世界とこっちの世界の狭間での体験から
「あれか、これか」を超える―沖縄での体験を通じて
聖地(水源)をたどる旅
現代社会とシャマニズム
オキナワ体験によるスピリチュアリティの開け
唯識大乗と大脳小乗
“まれびと”の意識と永遠回帰の現象学
「カミとの対話」としての心理療法過程
処遇困難な精神障害者との関わりの中で見えてきたこと
木景療法―その臨床的意味についての一考察
人間、樹木、心理療法
精神分裂病の治癒とは何か
著者等紹介
山本昌輝[ヤマモトマサテル]
京都府立大学文学部卒業、京都大学大学院教育学研究科修士課程修了。現在、立命館大学文学部教授
青木真理[アオキマリ]
三重県出身、大阪外国語大学外国語学科デンマーク語科卒業、京都大学教育学部教育心理学科卒業、同大学院教育学研究科博士後期課程単位取得退学。鳴門教育大学生徒指導講座助手を経て、1997年より福島大学教育学部附属教育実践総合センター助教授。現在、福島大学総合教育研究センター教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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