内容説明
南京虐殺の濡衣で死刑の判決。いま、歴史の事実を解きほぐす。
目次
第1章 新聞記事の検証(日本軍の進軍経路と会合地点;野田少尉「成果の上がらぬ」との報道;「東日」、「大毎」両新聞記事などの検証 ほか)
第2章 南京裁判の経緯(終戦後の野田少尉;巣鴨での面会;南京へ送られる ほか)
第3章 野田毅遺書
第4章 南京裁判記録(百人斬り競争関係)
((野田毅)答弁書
(野田毅第二次)答弁書
(向井敏明)答弁書 ほか)
著者等紹介
野田毅[ノダツヨシ]
大正2年鹿児島県生まれ。鹿児島県立第一中学卒業。昭和12年陸軍士官学校(第49期)卒業。第16師団配属(少尉)、南京攻略戦参加。同13年下志津飛行学校入校(中尉)、広東攻略作戦参加。同14年朝鮮会寧へ。同15年歩兵第133聯隊配属(中隊長)。同16年参謀本部附南機関配属(大尉)、12月ビルマ独立義勇軍参謀長。同17年南機関の解消に伴い第15軍司令部附(ビルマ防衛軍顧問)。同18年満州へ、第3909歩兵師団(大隊長)。後に陸軍航空総監部(浜松)
溝口郁夫[ミゾグチイクオ]
昭和20年鹿児島県生まれ。北海道大学工学部卒業。八幡製鐵入社。新日本製鐵退職後、南京事件(百人斬り)、ビルマ独立義勇軍などについて調査研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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駄目男
13
以前、大戦中に派遣されたビルマでの野田毅少尉日記を読んでレビューを書いたが、今回はB・C級戦犯として米軍に逮捕、その後中国に引き渡され、北京で国民党政府の裁判を受ける身になった裁判記録と獄中日記になる。確かB・C級戦犯では1千名ほどが死刑になったと思うが、彼の場合は戦中有名になったなった「百人斬り競争」の首班として逮捕されたものだ。今の中学ではこの問題を扱っているのか分からないが、私の時代は中二の社会科で習って、深刻な問題だと受け止めた記憶がある。先ず、南京事件で現在の中国共産党は死者は2022/06/23