目次
第1章 時間分割のハードルを越える(レシート印刷;ワンチップマイコンと割り込み ほか)
第2章 機能分割のハードルを越える(機能的分割アプローチ;スループット要求による機能的分割の指針 ほか)
第3章 再利用の壁を越える(場当たり的な流用と体系的な再利用の違い;マーケティングの重要性 ほか)
第4章 品質の壁を越える(組込みソフトの品質向上の考え方;ベーシックな活動を通してシステムの信頼性を高める ほか)
著者等紹介
酒井由夫[サカイヨシオ]
1987年よりクリティカルデバイスのソフトウェア開発に24年間従事する。おもに16bitのワンチップマイコンを使った信号処理、リアルタイム組込みシステムの開発を行い、商品の仕様立案からソフトウェア開発のプロセス管理、プロジェクトマネージメント、安全性・信頼性の検証、保守、ソフトウェア技術者教育など組込みシステム開発に関する幅広い領域を経験する。オブジェクト指向設計やプロダクトライン戦略を商品開発に生かすことも試みている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yoshimatsu
1
会社の本棚から借りた。キレイな設計にしたいけど、パフォーマンスのために泣く泣くガチガチに結合した実装にする話が出てくる。機能分割の視点と時間分割の視点という言葉で表していた。うんうんと思いながら読んだ。2016/04/28
yshigeru
0
組込みエンジニアが普段何を考えているか、非常によく書かれている。リアルタイム性能から始まり、機能分割、再利用性、品質へと進んでいく。外に出ることの少ない組込みエンジニアの生態について興味のある人によい。特に組込みエンジニアになったばかりの若い人にも読んでもらいたい。2015/04/19
あすま
0
言えるほどプログラムを書いてきたわけじゃないが、いままでプログラムを書いてきて、いつももっと効率的な組み方ができないもんかと、もやもやを抱えていた。そんな中で、この本からはモジュール再利用についての割り切り方とか、UMLの基礎とか含め、普段抱えてるもやもやを言葉で説明してくれたり、時には解決できそうなヒントも結構もらえた。検証と妥当性確認の考え方もすごいしっくりきたし、なんというか読んだからといってすぐに何かが出来るようになるわけではないけれど、視野が広がり次に繋がる一冊だった。2013/05/06