内容説明
相澤奈々、まもなく二十五歳。平凡で地味な毎日だけど、恋愛も仕事も順調だった。ところが、そんなある日、奈々は、途中入社してきた後輩に、恋人を奪われてしまう。精神的にボロボロになった奈々がすがりついたのは、クールな上司・樋口だった。約束したのは、大人の関係。割り切った関係のはずだったのに、お互いに惹かれていって…一度傷ついたからわかる、この恋の大切さ。甘いだけじゃない、大人のラブストーリー。
著者等紹介
伊東悠香[イトウユウカ]
2008年より自作小説をwebにて公開。数多くの恋愛小説を執筆、現在も複数連載中。「課長が私を好きなんて!」にて出版デビューに至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Haruharu
3
★★★☆☆再読。秘密の社内恋愛の彼が最近入ってきた可愛い後輩の相談にのってたら、そっちが好きになって別れ話。ヒロインボロボロでも、会社ではなんとか普段どうりを保とうと思ってたけど、上司のヒーローに慰めてもらうっていう、世の中によくありそうなストーリーでかなり、グッと引き込まれた。でも、ヒーローもヒロインも自制が強すぎてお互い傷付いていく。甘々じゃなくてもいいけどもうちょっと甘いヒーローが欲しいなぁって思うくらいのクールな感じでした。2015/07/28
砂月周
3
失恋ありきの展開なので、そこに至るまでの経緯に胸が痛くなりました。どん底から浮上するために違う人と・・・って王道パターンだけど、恋愛依存があまり好きではないので「もうちょっと自立心養って欲しいなぁ」と浮上するまでの過程を見て思ってしまいました。2012/09/15
のいじぃ
3
読了。結婚まで考えていた相手を後輩に取られてしまう流れは読んでいて心が痛むが、ボロボロになってからの立ち直り方、心の声が何だか自己陶酔しているようで少しばかり鼻につく。恵介の妹まではありがちでも元カレの友人までもが最後に寄ってくるのは流石に出来すぎ。“愛”に固執した奈々が茜に語る姿は違う意味で痛々しいものを感じた。女を前面に出した内容は読む人を選ぶかも知れない。2011/12/08
光野 翳
2
付き合っていた彼を後輩にとられてその失恋から立ち直るために上司と恋愛。そんな自分に嫌気がさしてさらに精神的に追い込まれていく・・・。読んでて少し痛々しかった。そんな彼女を樋口さんが浮上させてくれたらいいのに、樋口さんも元カノを死に追い込んだ暗い過去ありで。結局奈々が自己浮上する形で何とかハッピーエンドの着地点。読後感、ちょっと暗め。2013/02/05
つっきー
2
★★★ 割とすんなり読めて一安心。エタニティブックス恐怖症克服できたかも?^^;奈々がボロボロになっていく様子が終始痛々しかった。奈々らしくないって表現がいっぱい出てきたけど、私はそれがイマイチ腑に落ちなかった。奈々らしいって何よ?な感じ。上司の樋口のことは割と好感が持ててたけど、最後に豹変し過ぎな気がしてちょっと残念だったかな。けどまぁ、嫌いじゃないかなこんな王道のお話も。2012/09/15