内容説明
ダボス会議の中でも取り上げられたことのある「インテグラル理論」。本書では日本でのインテグラル理論の第一人者が、当理論に基づいた「思考の為のフレームワーク」を紹介。混迷を極める現代社会の処方箋として提供する。
目次
序章 統合的に思考するとは
第1章 世界の四領域
第2章 視野狭窄の罠
第3章 知性の成長段階
第4章 対極性の統合
むすび 実践に向けて
資料編
著者等紹介
鈴木規夫[スズキノリオ]
インテグラル・ジャパン株式会社代表取締役。1972年東京生まれ。California Institute of Integral Studies(CIIS)博士課程修了。人間の心理的発達と能力開発の領域における研究と実践に取り組んでいる。企業組織における人材育成を主要な活動としており、主に発達段階の測定、リーダーシップ・パイプラインの構築、及び、エグゼクティヴ・コーチングとリーダーシップ・トレーニングを担当している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すしな
8
039-20.未曽有の事態の時に、その現象をありのままにとらえるというのは大事なことですが、やろうと思ってもなかなか難しいものですね。ネットの時代なので情報の量は十分ではあるのですが、断片的に入ってくる情報をどのように関連付けるか。。無意識に思い込んでいないか、逆に排除しているものはないか。。個人と組織それぞれの内面と外面の4つの領域から眺めることで感覚が磨かれるようなので、今回のコロナの件もそういった視点から見てみようかと思いました。2020/05/16
耶麻
2
同一の課題も四つの視点から見ることで、予期せぬ盲点を発見したり、相手の立ち位置を理解することができるのは、なかなか楽しい!2012/08/09
井上岳一
2
人は四つのレンズから世の中を見ている。この4つのレンズの存在に気づいて、できるだけバランスよく世界を見れるようになろう、という内容。認識論としては面白いけれど、この複雑化する世界を読み解くには情報処理の精度をあげることではないんだ、という最初の頃に主張されているテーマへの回答がきちんとなされているとは思えない。参考になる部分はあったが、So what?と思ってしまった。2012/05/09
べんちーに
1
人間の心理的発達と能力開発の領域で研究に取り組み、企業組織における人材育成に従事する著者が、多種多様な情報を有機的につなぎ合わせるための枠組みである「統合的思考」について解説した本。 印象的だったのは、情報過多の現在では単なるスキルとしての「情報整理術」を身に付けるだけでは足りず、深層的な能力の深化が求められると説明したところ。効率性のみを追い求める現代人には、いつまでも辿り着けない次元の違う境地だと感じました。 情報の奔流に翻弄されて、物事の本質を見失ってしまったときに読みたい一冊。2020/05/27
あきら
1
20200031 物事を考える際は、4領域のどこに当てはまるのかを意識することと、客観的な視点を持つことを忘れずに考えることで本質を掴む事ができる、ということだろうか。 まだだいぶ消化不良なのでしっかり読まないと入ってこないな。2020/05/17