内容説明
奇怪なもの、怪奇なものとはなにか。それは不意に出現する。そのとき人々はどのようにふるまうのか。世評高い五つの物語が照らし出す、奇怪なものとの五つの出会い。
目次
第1章 首が飛んでも動いてみせるわ―魯迅作『眉間尺』
第2章 ドアの向こうに立って―W・W・ジェイコブズ作『猿の手』
第3章 失われたものはなにか―J・G・バラード作『溺れた巨人』
第4章 海の魔物とたたかう―ヨナス・リー作『エリアスとドラウグ』
第5章 誰にもそれが分からない―ウォートン作『あとになって』
著者等紹介
立野正裕[タテノマサヒロ]
1947年、福岡県生まれ。岩手県立遠野高等学校を卒業後、明治大学文学部(英米文学専攻)に進み、さらに同大学大学院(文学研究科修士課程)を修了。現在、同大学文学部教授。専攻は近現代の英米文学だが、日本の戦後文学についても評論活動をおこなう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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雨ヨ@感想後まわし;
3
とにかく論議が凄かった。皆さん知識が豊富なようで一つの作品を色んな見方でみたり、他の作品を持ち出してきたりとかなり読みごたえがありました。取り上げられた作品は出来るだけ全部読みたい。しかし、「人は自分を傷つけ、刺すような本だけ読むべきだと思う」ここに疑問を感じる。そんな本ばかり読んでも疲労が溜まる。ここでいう(余り好きな言われ方じゃないが)ジャンク的なものだって本の中には必要だ。そうしないと読書は知識人だけのものになってしまうのではないか。2012/01/17
haze
0
文学概論という授業の教科書。紹介されている作品も読んでみたくなった。2012/01/28
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- 和書
- ドゥ・コンセール 〈1〉