内容説明
竹田教授が早稲田の学生と徹底討論。反哲学の時代に、新しい息吹が躍る。
目次
イデア―プラトン
中庸―アリストテレス
我考えるゆえに、我あり―デカルト
万人の万人に対する戦争―ホッブズ
世界は永遠、無限にして同一なる神である―スピノザ
一切は習慣的なルールの束である―ヒューム
社会契約と一般意志―ルソー
アンチノミー―カント・上
定言命法―カント・下
自由の相互承認―ヘーゲル・上
事そのものと良心―ヘーゲル・下
ルサンチマン―ニーチェ・上
永遠回帰―ニーチェ・下
唯物史観―マルクス
確信成立の条件―フッサール・上
本質学―フッサール・下
無意識―フロイト
言語ゲーム―ヴィトゲンシュタイン
ラングとパロール―ソシュール
気遣い相関―ハイデガー・上
本来性―ハイデガー・下
著者等紹介
竹田青嗣[タケダセイジ]
1947年大阪生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。現、早稲田大学国際教養学部教授。文芸評論、思想評論とともに、実存論的な人間論を中心として哲学活動を続ける。哲学的思考の原理論としての欲望論哲学を構想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
退屈しのぎ本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yutayonemoto
4
個別の哲学者の議論を概ね歴史順に、自身の哲学解釈を合わせて解説している。竹田先生が哲学をする根本動機は(二重の意味での)世界平和だろう(おおげさか、いや、そうではない)。竹田先生の問題意識の概観(信念対立問題)を知っていれば、すっきり頭に入ってくるだろう。ついに解説書じゃなくて、哲学書を読み始める時が来た。まずはフッサールの『現象学の理念』からいきます。困ったときはここに帰ってくるが、この解釈を、超えでたい。自分の解釈で、自分の世界を平和にしたい。2016/05/22
ちょえ
4
哲学入門書としていずれオールタイム・ベストになるんじゃないかと思われる一冊でした。とにかく誰でもわかる言葉で紡がれているのがすばらしい。「神が死んだ」世界で科学的に神がいないことの証明をいくらやってもしょうがない。カント・ニーチェ・ハイデガーが考えた「神がいない世界でいかにより良く生きるか」「信仰なしで道徳をいかに理論化するか」は全ての人が知っておいてよいものだと思った。著者は反哲学(ポストモダン思想)的立場からは距離を置いているがそれへの賛否は一旦置いておいて誰にでもおすすめできる本だと思う。2013/09/22
がっち
3
すごい自分には難しかった…いや、哲学って難しい物なのか。。。少し時間をおいてまた読みたい。E2011/06/05
ポルターガイスト
2
時系列順に20近い哲学者たちの説を概観する本。かなり前に買いほとんど理解できず放置していたが,高校倫理の知識がインストールされたために読めるようになった。個人的には合わなかった。「入門書みたいな顔してるけど,それぞれの哲学者がほんまにこんなこと言うてるん,竹田先生の解釈強すぎない?」とばかり思ってしまい,言い回しがスノッブに感じられて入れなかった。いや,よい哲学解説本はだいたい筆者の問題意識に引きつけて書かれているとは思うんだけど,それなら永井均の本みたいに原文訳をたくさん引用するとか,対処法あると思う。2021/09/05
Go Extreme
1
古代哲学と形而上学: イデア論 洞窟の比喩 中庸 定言命法 アンチノミー 近代哲学と認識論: 我考えるゆえに我あり 万人の万人に対する戦争 社会契約 自由の相互承認 ルサンチマン 存在論と実存哲学: 気遣い相関 本来性 世界は永遠、無限にして同一なる神である 永遠回帰 事そのものと良心 言語哲学と構造主義: 言語ゲーム ラングとパロール 一切は習慣的なルールの束である 確信成立の条件 本質学 心理学と社会哲学: 無意識 唯物史観 道徳と倫理 創造的破壊 倫理的実存2025/02/21
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