内容説明
本書は、教育に携わる人々に宛てて書かれたクリシュナムルティの書簡をまとめたものである。学びと気づき、条件づけからの解放、関係性と責任、自由と英知など、幅広いトピックに光をあてながらホリスティックな教育のあり方を提示している。こどもたちの未来に関心を寄せる全ての人たちに贈る、英知の教育論。
目次
全体性の教育―わたしたちの学校の目的とは、人間の全体性を培うことです
善性―善性という美徳が存在するためには、自由が不可欠です
くつろぎ―精神は、くつろいだときにだけ学ぶことができます
恐れ―善性は、恐れが存在する場所では開花できません
知識―知識をかき集めても英知には到達できません
責任―一人の人間は人類全体の代表なのです
学び―生の過程はすべてが学びの機会です
根本的な変化―教育とは、全面的な責任を引き受ける姿勢を培うことです
勤勉さ―自己へのとらわれから自由になると、豊かなエネルギーがもたらされます
安全―学校は、生徒にとってのわが家なのです〔ほか〕
著者等紹介
J.クリシュナムルティ[J.クリシュナムルティ][J.Krishnamurti]
1895年、南インドに生まれる。神智学協会において来るべき世界教師としての教育を受け、“星の教団”の指導者となるが、1921年、同教団を解散。以降、あらゆる権威や組織によらず、独力で真理を探究することの重要性を説き、さまざまな講和や対話を行いながら世界各地を巡った。その一貫した懐疑の精神と透徹した語りは、幅広い聴衆に深い影響を与えてきた。1986年、カリフォルニア州にて逝去
小林真行[コバヤシマサユキ]
1972年、長野県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。出版社勤務を経て、カリフォルニア統合学研究所(CIIS)東西心理学科修士課程修了。日本トランスパーソナル学会常任理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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