出版社内容情報
史上初の選挙が行われ、立憲君主制がスタートした2007年~2008年の、歴史的大転換期のブータンを描いた、エッセー調のガイドブック。
「GNH(国民総幸福)」で注目される同国だが、自殺もテロ事件も存在し、ネパール系ブータン人問題は未解決のまま。「国勢調査で、97%の国民が“ハッピー”と回答した」という結果を知った著者が、疑念を抱きながらブータン全国を歩いて集めた、50人あまりの「声」と三度の現地取材に基づいてハッピー”を検証。
第4部では、ブータンを通して著者が発見した、戦後日本の不幸の一因を紹介。
「ハッピー」へのヒントが見えてくる。
まえがき
第1部 ツーリスト目線で観たブータン
第2部 「国民の97%が“ハッピー”」は本当か?
第3部 “ハッピー”の背景
第4部 ブータンと日本は、“カメとウサギ”
あとがき
<著者紹介>
1964年、新潟県生まれ。新潟大学理学部物理学科中退。1986年、自転車と野宿道具を持って海を渡り、4大陸をさすらう。1989年、腰痛と雪に阻まれたアナトリア高原より、エジプトに渡り、通訳ガイド。1993年、帰国。英国新聞"The Daily Telegraph"紙東京支局勤務の後、海外メディア向けのリサーチャー/通訳/翻訳を経て、フリーランス・ライター。