内容説明
20XX年―白昼の東京銀座に突如「異世界への門」が現れた。「門」からなだれ込んできた「異世界」の軍勢と怪異達によって、阿鼻叫喚の地獄絵図と化した銀座。この非常事態に、日本陸自はただちに門の向こう側『特地』へと偵察に乗り出す。第3偵察隊の指揮を任されたオタク自衛官の伊丹耀司二等陸尉は、異世界帝国軍の攻勢を交わしながら、地形や政体の視察に尽力する。しかしあるとき、巨大な災龍に襲われる村人たちを助けたことで、エルフや魔導師、亜神ら異世界の美少女達と奇妙な交流を持つことになる。その一方、「門」外では『特地』の潤沢な資源に目を付けた米・中・露諸外国が、野心剥き出しに日本への外交圧力を開始する。複雑に交錯する「門」内外の思惑―二つの世界を繋げる「門」を舞台に、かつてないスケールの超エンタメファンタジーが、今、幕を開ける。
著者等紹介
柳内たくみ[ヤナイタクミ]
東京都在住。自衛官を経験した後、2006年に自営業を開業。本業に従事する傍ら、インターネット上で精力的に執筆活動を展開し、人気を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Hitoshi Mita
54
異世界と現代日本の世界が突然現れた門で繋がってしまう。門から異世界の住人達が攻め込んでくる。それに対応する自衛隊。中々面白い。過去と現代が繋がった戦国自衛隊ってあったけど、まぁ発想は面白いね。著者が元自衛官ということで、かなりマニアック(笑)主人公がまた昼行灯的な性格でいい味だしてる。次巻も楽しみ。2015/01/06
まりお
37
銀座に現れた異世界への「門」、そこから異世界へ自衛隊を派遣する、というお話。アニメ化もしたので一度は読みたいと思っていた。文明の差から来るギャップ、言葉がなかなか通じない苦労、ファンタジー世界の住人との交流など異世界ものの旨味が味わえる。まずは戦闘と互いの世界との交流から始まったが、今後どうなるか期待。2017/03/10
イーダ
29
元自衛官が書いてるというだけあって、国や戦争に対する認識に好感が持てる。が、ディープなオタクネタ満載なのが何ともwww女性キャラがみんな魅力的なのも佳いのだけど、最後にエルフ娘テュカが見せた行動が気になります。これは是が非でもアニメを観なければ!2015/07/09
流言
25
現実vs虚構。真っ向勝負、リアリティとフィクションの激突である。自衛隊経験者の著者だからこそ説得力を持って書ける、現代兵器とドラゴンの力比べが最大のキモ。一巻までの内容では自衛隊の洗練された組織ぶりが際立ち、どちらかというと米露を相手取った政争がフィーチャーされているものの、帝国サイドも押されっぱなしで終わってはつまらない。日本、という数百年先の技術を持った文明を見て、まともにやりあっては勝てないことを理解した今、帝国サイドがどんな予想もつかない形で巻き返すのか? というところに注目していきたいところだ。2018/01/11
Koning
22
1−5まとめ読み。感想もまとめて2013/08/23