内容説明
一つの裁判理論の使い方次第で、巨額の利益が左右されるなど信じられますか。しかし、それがあるのです。筆者が裁判官在任中に提唱した『蛇足判決理論』です。判決文に蛇足を書いてはいけないのに、実際の判決文には蛇足がいっぱいなのです。具体例として、貸金業者に対する“過払い請求”についての最高裁判例を取り上げました。これにより蛇足判決理論の威力と、これによる経済的利益の巨大さを納得できる実用書。
目次
第1章 毎年一兆円の差?(一つの理論の価値が何兆円?;うそのような本当の話 ほか)
第2章 貸金業者の実例で考える(貸金業者の経営環境;利息の攻防 ほか)
第3章 蛇足判決理論登場(判決の中の蛇足;蛇足は違法 ほか)
第4章 蛇足判決理論の劇的効果(本件最高裁判決の誤り;本件最高裁判決は主張の踏み台にならない ほか)
第5章 巨額なビジネスチャンスの到来(企業法務の流動化;企業の浮沈にかかわる ほか)
著者等紹介
井上薫[イノウエカオル]
1954年東京都に生まれる。1978年東京大学理学部化学科卒業、1980年東京大学理学系研究科化学専門課程修士課程修了。1986年判事補任官となり、1996年判事任官。2006年判事退官。2007年、弁護士登録(東京弁護士会所属)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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