内容説明
『群書類従』の編纂者で盲目の国学者・塙保己一の一生をマンガで紹介。
著者等紹介
花井泰子[ハナイヤスコ]
愛知県豊川市出身。児童文化の会、むさしの児童文化の会会員、日本児童文学者協会会員。著書に『新河岸川の八助』けやき書房(第22回埼玉文芸賞受賞)など。埼玉県川越市在住
しいやみつのり[シイヤミツノリ]
椎屋・光則。漫画家/宮崎県延岡市出身。1954年生まれ。赤塚不二夫のフジオプロダクションでアシスタントを13年勤め独立。入門書や歴史物に漫画を描いている。埼玉県熊谷在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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rokoroko
17
児玉町を通りかかったとき塙 保己一か塙保 己一かで夫と口論そのまま近くのの資料館に入る。群書類従の版木を見て驚いた。でもこんな田舎の出身者が検校になるためのお金をどうやって集めたのかと言うところに興味。漫画で楽しく足跡をたどった。介護の仕事してる時全盲の人のための(生活困窮)老人ホームがさいたまの中部にあることを知った。なんだか理由がわかる。意志があれば周りが助けてくれる。そうして一歩ずつ歩めば完結すると知った。 2020/11/15
ソラーレ
6
塙保己一とは、江戸時代の国学者。盲目でありながら人に本を読んでもらい暗記する事で知識を習得した。凄い能力だ。聞いたことを頭の中で反芻して記憶に残すことができたのだろう。彼は日本各地には多くの人に触れること無く失われていく貴重な書物。一冊の本にまとめておけばのちの人々の役に立つと考え制作した。666冊にも及ぶ⚫︎彼の学問への強い関心、素直さと温かい人柄が多くの人達に助けられて貴重な書籍を数多く残せたのだろうか2024/05/03
まつけん
4
“世のため、後のため”と、『群書類従』の編纂などを行った 郷土の偉人 塙保己一 の生涯を分かりやすくマンガで描いた一冊。2019/08/04
しょーた
3
埼玉県本庄市児玉町出身の盲人国学者、塙保己一。ヘレンケラーや日本初の国公認の女医である荻野吟子は彼に大きな影響を受けている。そんな保己一の凄さは、古代から伝わる古典を日本全国から集め、それらを整理し分類し位置づけて、いつでも誰にでも読めるよう本にまとめたことにある。その本を群書類従と名付け、全670冊にも及んだ。保己一は七歳の時に失明し、超人的な記憶力で学問の才を発揮し続け、大業を成したのである。是非、塙保己一という偉人を知ってもらいたい。2013/11/12