内容説明
毎日、粥を買いにくる女。その正体は、死んだ後に墓の中で子供を産んだ母親だった…。自らの腕を刺し、流れ出た血で写経を続ける男。それは何万もの生き物の命を奪った罰で…。中国四千年の歴史に語り継がれる奇奇怪怪の物語を集めた、中国奇譚集。
著者等紹介
話梅子[ファメイズ]
広島県生まれ。中国文学好きが昂じて平成10年中国古典小説の現代語訳を配信するメールマガジン「中国の不思議な役人」を創刊。まぐまぐの殿堂入りメールマガジンに選ばれる人気となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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志村真幸
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中国昔話大集シリーズの第4弾。 訳者の話梅子は中国の怪談の魅力に取り憑かれ、独自に翻訳している人物という。ちょっと変わったペンネームだが、話梅という梅を乾かして砂糖をまぶしたお茶請けにちなんだものという。 中国の志怪・怪異小説が45話、収録されている。 いずれも直訳ではなく、かなり自由に日本語にしたという。読みやすく生き生きしている。 日本では翻訳・紹介されてこなかった物語が多く、楽しく読むことができた。 原話も『紀聞』、『南村輟耕録』、『広異記』、『酉陽雑俎』など多様な本から取られている。2017/11/21
lucyandrew
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不思議な感じ。好きです。2010/03/19
sfこと古谷俊一
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見慣れない出典からの、見なれた話の違ったパターンを読める。複数の話を合成したようなのは、類話を思い浮かべながら読むと、足下をひっくり返される感じで、ちょっと楽しい。2009/11/21