出版社内容情報
●内容紹介(版元ドットコムより)
道頓堀に石油が湧いた!? 財政難に苦しむ大阪に訪れた、まさかの僥倖。ふってわいたこのチャンスに、大阪は大博打にでる。プロジェクト「道頓堀油田開発計画」を発動したのだ。この油田のおかげで大阪経済は右肩上がり。人々のテンションもひたすら上昇していた。だがそこに、国から圧力が……。てんやわんやの浪速大騒動! 果たして大阪の運命は!? 笑劇、大阪エンタメ・ファンタジー!
内容説明
道頓堀に石油が湧いた!んなアホな!鼻息荒い大阪市長による大阪再生プロジェクト「道頓堀油田計画」が始動!犬猿の仲を解消しタッグを組む大阪市と大阪府。これまでのほほんと生きてきた大阪市役所どないしょう課勤務、前田拓郎(30)は知らない間に激流に巻き込まれ右往左往東奔西走するはめに。やがて政府による油田奪取の企みが発覚。加熱する大阪vs国のバトル!睨み合う自衛隊と大阪のおばちゃん!果たして大阪の明日はどっちだ!笑劇の大阪エンタメ・ファンタジー小説。
著者等紹介
高遠響[タカトウヒビキ]
1969年、大阪生まれで現在二児の母。インターネットで執筆活動を続け、2008年「薔薇の紋章」(アルファポリス)で出版デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みかん🍊
54
いや~面白かった、まさに大阪エンタメ、大坂の陣ですね!道頓堀に石油が沸いた、これに大阪の再起をかけて大プロジェクトを立ち上げたものの政府による横取り計画、陰謀にに立ち向かう、市役所のはみ出し三人と大阪の商人、おばちゃん達の大パワー。ありえへんけどありそうな、「プリンセストヨトミ」よりまだパワーアップしたような大阪人たち、楽しかったですわ~5年前の作品ですが、最後の新事業今実際に動き始めているかも!2014/07/14
あつひめ
48
これは・・・大阪しかないなぁ~と思いました。福井でも茨城でもない・・・大阪でないとこうはならないだろう。日本の中で一番元気な人種は大阪人。日本の運命を左右するのも大阪人・・・って気がしてしまう。自分で文字を追うのだから慌てず落ち着いて読めばいいものを、場面の空気が文字からもわ~っと出てきて自分まで早口になったみたいにもうスピードで文字を追ってしまった。文章が生きているみたいな感じ。現実でも、いろんなことに熱くなれる大阪。権力に屈しないあたりがよく表現されている。帯にあるとおり笑劇的な1冊だった。2012/04/03
ゆみ
22
再読。道頓堀のグリコの看板の前から油田が湧き出る。 なんて夢があるんだぁ。 面白い、市も府も国も近隣県も、大阪のおばちゃんも黙ってません。 やっぱりこれは大阪でないと成り立たないなぁ。 前に読んだ時とやや状況も景気もちがうんで、またそれはそれで 感慨深い感じもある。 突っ込みどころもあるでしょうが、楽しんで読んだほうが勝ち!な感じ。 2016/02/09
あでりぃ
7
やっと読了。前半のタラタラ感が拭えず、ページが進まない。後半になってようやく、オバチャンの力を借りてページが進んだ。人物や話の設定は面白かったのに・・知ってる場所ばかりなので、「そんなアホな」が、読む手を止めてしまったのかも。2012/07/01
つけ麺部長
5
ふーん、大阪を舞台にしたSF小説かいなとあまり気乗りせずに読み始めましたが、途中から止まらなくなり、最後まで一気に読んでしまいました。はっきり言って面白かったです。それは大阪に住んでいるから余計にそう思ってしまうのもあるのでしょうが、内容も文章も実に良かったです! 大阪臭が鼻につくこともないので、安心して読めると思います。ステキな娯楽小説です!2017/08/23