内容説明
人間性/トランスパーソナル心理学のエッセンスがこの一冊でわかる決定版!生きづらいこの時代を生き抜く知恵を説いた最新エッセイをNHKテキストに加えて新たに収録!著者秘蔵の写真も満載。
目次
第1部 生きがいの喪失(透明なニヒリズム;生きている意味がわからない ほか)
第2部 「自分を生きる」心理学(人間性心理学とは―現代人の自己喪失と「自分探し」;現代カウンセリングの祖カール・ロジャーズの生涯 ほか)
第3部 「生きる意味」の心理学(生きる意味を求めて;ビクトール・フランクルの収容所体験 ほか)
第4部 「自分を超える」心理学(トランスパーソナル心理学とは何か;ケン・ウイルバーにおける「人間のこころの究極の成長モデル」 ほか)
第5部 エッセイ集:生きていくためのヒント(生きていくための九つのヒント)
著者等紹介
諸富祥彦[モロトミヨシヒコ]
1963年福岡県生まれ。筑波大学、同大学院博士課程修了。英国イーストアングリア大学、米国トランスパーソナル心理学研究所客員研究員、千葉大学助教授を経て、明治大学文学部教授。教育学博士。日本カウンセリング学会認定カウンセラー。臨床心理士。公認フォーカシングトレーナー。1998年より日本トランスパーソナル学会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Gotoran
41
物質的な豊かさの中で多くの悩み苦しみ抱きつつ日々を送る我々。如何に辛く苦しい出来事であっても、その悩み苦しみには意味があり、気付きと学び、自己成長の機会と捉える在り方の著者。生き辛い現代に其々が抱えている様々な悩みや苦しみに目を向けつつ、生きるヒントを人間性心理学(ロジャース、ジェントリン、マズロー、パールズ、フランクル)とトランスパーソナル心理学(ウイルバー、グロフ、ミンデル等)に求めていく。両心理学の入門書ではあるが、NLPにおける肯定的意図に通じる在り方と感じた。気付き学びが一杯。2018/10/28
zag2
25
久しぶりに諸富さんの本。トランスパーソナル心理学とは、出会うべくして出会ったなぁと前々から思っている。諸富先生が書いているように、後になってみると、あの時のあれや、その時のそれが、今に繋がっているように思えてならない。ミンデルも一冊読んで感銘を受けて、その後はそのままになってるけど、やっぱりもっと読んで実践してみようと、なんだかそんな気になりました。トランスパーソナル心理学の全体像を俯瞰するには、読みやすい本だと思います。2021/11/28
彩
3
スピリチュアルな話になるとどうしても置いてけぼりになってしまう…ユングもマズローも人生後半で辿り着いた境地なのだから、私にはまだ早い理論なのかもしれない。ニヒリズムの方が馴染む。そしてこういう本でも理解のある彼くん(概念)が出てくるんかい!と突っ込みたくなってしまった。ストーの「高度な抽象概念に行き着くためには孤独を必要とする」という引用は何だったのか。せっかくなのだからこれに関する著者の考えを知りたかった。フォーカシングの扱う曖昧さについての説明は分かりやすく、腑に落ちるものがあった。2023/04/29
さご
1
心理学にスピリチュアルな部分を含んだトランスパーソナル心理学が自分の中では新しい知見となった。そろそろ宗教も学んでみたくなってきた。2018/07/24