内容説明
ヴィシュヌ派聖典「バーガヴァタ・プラーナ」第十巻から第十二巻までを収載。第十巻はクリシュナ神の生涯を描く唯一の聖典であり、さらに第十一巻には「バガヴァット・ギーター」の姉妹編とされるクリシュナ最後の言葉、「ウッダヴァ・ギーター」が含まれる。
目次
「バーガヴァタ・プラーナ」第十巻(前)(ヴァスデーヴァはデーヴァキーと結婚する;主はデーヴァキーの胎に入り、神々がそれを讃美する ほか)
「バーガヴァタ・プラーナ」第十巻(後)(主はドワーラカーの砦に身を隠される;ムチュクンダは主を讃美する ほか)
「バーガヴァタ・プラーナ」第十一巻(リシ達がヤドゥ族に呪いを発する;ナーラダ仙はヴァスデーヴァを訪ねる ほか)
「バーガヴァタ・プラーナ」第十二巻(カリ・ユガの王の系譜;カリ・ユガの悪について ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
荒野の狼
1
バーガヴァタ・プラーナはヒンズー三大神の一人ビシュヌを中心とする神話と宗教哲学の書で全12巻からなる。その中で最も重要とされるビシュヌの化身の一つであるクリシュナの生涯を描いたのが10巻で、海外ではこの10巻のみの訳が出版されることも多い。下巻は10-12巻を収録。下巻には約30ページの用語解説としてヒンズー教のミニ辞書がついており重宝(神々の名前など)。クリシュナはマハーバーラタでも活躍するので、マハーバーラタに登場するパンダヴァ5兄弟らも下巻には登場。また、その後日談ともいえる話が入っているのも魅力2011/05/22