目次
第1章 歴史と目的
第2章 人間中心のデザインの基本概念
第3章 人工物が使用される際に持つ意味
第4章 言語における人工物の意味
第5章 人工物の生における意味
第6章 人工物のエコロジーにおける意味
第7章 デザインのための手法、研究、科学
第8章 距離性
第9章 ウルム造形大学のルーツ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
oyamadashokiti
1
発狂しそうなくらい読みづらかったがなんとか読めたぞ……。機能主義、認知科学を批判的に乗り越え、意味論という新たな視点をもたらす本。個別性、対話を重視しており、これって質的調査、アジャイル開発じゃんと思った。2019/07/29
センケイ (線形)
0
読み応えがあるだけに、得られるものもかなり多い。デザインといっても人工物全体についてなので、事業やサービス、web ページ、組織、人工知能などのどれを思い描いて読んでも役に立つ視点ばかり。情報理論といった仕事も関わった人らしく、議論の幅広さと精密さに納得。具体的には、分かりやすい警告の見せ方、別の何かに似せるなどといった活用法のイメージのさせ方、数々の人工物(同士の関わり)を生態系に例える見方など、ヒトと人工物との界面を丹念に掘り下げている。句点が少なめなので、読むのにガッツが要る点が玉にキズか。2017/01/25