内容説明
主人公のつぐみは小学3年生の女の子。裏山で「われ様」という不思議な神様と出会い、願い事のかなうドングリをもらいます。つぐみはそのドングリを家に持って帰り、使わずに大切にしまっていました。そして1年後、あることにドングリを使うことを決心します…。ズッコケ児童文学賞受賞作品。
著者等紹介
あさまれいこ[アサマレイコ]
1958(昭和33)年、岡山県都窪郡山手村(現在の総社市)に生まれる。島根大学卒業後、5年間中学校にて音楽・国語教師として教鞭をとる。現在、岡山市で音楽教室を開くかたわら、作曲・執筆活動を続けている。ボランティアグループ「おひさまクラブ」及び、音楽ボランティアチーム「ふ~が」の代表をつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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遠い日
5
2006年第1回ズッコケ児童文学賞受賞作品。おじいちゃんが大好きなつぐみ。いっしょにせんぶり取りに山に入るのが楽しみ。ある時つぐみは、その山で大杉の下のおやしろの前で、われ様と名乗る小さなおじいさんの神様を助けます。お礼にもらったのは3年の期限付きの願いが叶うどんぐり。宝物入れにしまい込んで忘れていたのを思い出したのは期限1ヶ月前。体調を崩しているおじいちゃんに使ってもらおうと決めました。そのおじいちゃんの願いは清らかなものでした。叶った願いはみんなを幸せにしました。人のことを思う心に温かさに打たれます。2025/07/19
☆よいこ
2
せんぶりのお茶を作るために、おじいちゃんとせんぶり採りをしていたつぐみは、山のなかにあるお社で「われ様」と出会います。われ様は子どもにしか見ることのできない小さな小人のような姿をしていました。アリジゴクに落ちたわれ様を助けたつぐみは、お礼に、1日だけお願い事が叶うという不思議などんぐりをもらいます。3年のうちに使うこと、と言われていたどんぐりを大切にしまっていたつぐみは、どんぐりをおじいちゃんのために使うことにしました。小学校低学年から。巻末の解説は村中李衣さん。2017/10/24