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高台の家

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  • サイズ B6判/ページ数 282p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784434115530
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

妻も和男のもとを去って苦労したに違いない気がした。創作という魔力にとりつかれて日を送った男に、世間並みの幸せを求めることに無理があったのだ。そう思う自分もその男の虜となって十分傷ついてここにいる。だが、考えようによれば、和男はこの自分だけは救ったのだと言えなくもない。駒子という女と最後を締め括ることで、この自分を彼の生き方の埓外に置いてくれたのだ。その証拠には、今の時点で自分にはなお明日を見通そうとする力が残っている、と多実は思ってみた(「高台の家」)。この煩雑で分かりにくい日常に折り合いをつけながら生きる、人間の哀切さと強靱さ。生(生きること)の賛歌。熟年の愛シリーズ・短編小説集。

著者等紹介

浜崎勢津子[ハマサキセツコ]
昭和18年(1943)年6月20日山口県玖珂郡玖珂町瀬田上(現岩国市)に生まれる。昭和41年山口大学文理学部国文科卒業。在学中より「山大文芸」に小説を寄せる。昭和42年結婚、二男一女の母となる。子育ての傍ら、学習塾講師、病院事務、生協活動などをする。昭和53年から平成16年まで高校講師。学校勤めの傍ら、点訳グループなど各種ボランティア活動に参加する(「文芸山口」同人)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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