内容説明
人間の顔の復元を職業にする複顔アーティストのポール・バーンは、ある日突然、生まれてすぐに引き離された双子の兄の存在を知らされる。そしてバーンは任務半ばで殺されたCIA謀報員の兄、ジュードになりすますことを余儀なくされる。アメリカの中核地域で9.11の再現テロを目論むイスラム系テロリスト集団“ヒズボラ”のボスと、彼に復讐を企む元メキシコ情報機関職員、CIAの作戦指揮官、彼らの思惑の成否はすべてバーンひとりの身にかかっていた―。ベストセラー作家D・リンジーが壮絶な暗殺の世界を描き切る。名翻訳家、故石田善彦氏最後の翻訳作品。
著者等紹介
リンジー,デイヴィッド[リンジー,デイヴィッド][Lindsey,David]
1944年テキサス州生まれ。ノーステキサス大学英文学部卒業後、編集者を経て、1972年にハイデルバーグ・パブリッシャーズを設立。その後、1979年から執筆活動に専念。著作の多くがヒューストンを舞台にしており、1980年から定期的にヒューストン警察殺人課で事務職に就いて、作品の背景作りに必要なリサーチを行なっている
石田善彦[イシダヨシヒコ]
1943年北海道生まれ。早稲田大学法学部卒。英米文学翻訳家。日本推理作家協会会員。2006年10月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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