内容説明
俺のせいで妹は死んだ。まだ五歳だった。昨日、彼女が俺を捨てた。ろくでなしに愛想をつかして…澱んだ感情の行き場もなく俺は衝動的に新宿へ向かっていた。歌舞伎町という名の街に―“生きた新宿”を描く新星。第2回「世界で一番泣きたい小説」グランプリ受賞作。
著者等紹介
岩上智一郎[イワカミトモイチロウ]
1971年埼玉県出身。自衛隊・探偵・広告代理業・総合格闘技・バーテンダーなど数々の職業を経た後、新宿歌舞伎町へ渡る。この時「自分らしく生きること」を、まさに身をもって学んだ。2006年に整体院を開業。現在は川越市で整体院を営むかたわら、執筆活動を行う。『新宿クレッシェンド』で第2回「世界で一番泣きたい小説」グランプリ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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