内容説明
銀座・月島・浅草・アメ横など、独得な地域特性(ローカル・アイデンティティ)を持った界隈が集合して形成された多核的都市・東京。そのローカル・アイデンティティはその土地の持つ歴史や文化のメタファとして、また、地域のコミュニティのサインとして、表の意味(ディノテイション)あるいは裏の意味(コノテーション)を持つ表層的要素として都市景観に表出する。本書では、そのローカル・アイデンティティを尊重した“柔らかな規制”のあり方を探り、本当の意味での住民参加を促し、合意形成に対する有効なツールとしての3Dシミュレーションによる都市景観の『解体(デコーディング)』を試みる。
目次
第1章 フォーマル・コードとインフォーマル・コード
第2章 フォーマル・コードとインフォーマル・コードのバランスの変化
第3章 多角的考察―既往文献との比較
第4章 ローカル・アイデンティティの分析手法
第5章 ケーススタディ
第6章 考察