内容説明
「今の日本は昔と比べてどんどん悪くなっている」等の、世間で繰り返される慢性的な愚痴の影響を遮断して快適な生活を送るためには「自らの主観的世界の自覚」という視点を持って自分の意識を調整していく必要があります。この本で紹介している「主観的世界」に関する知識とそれに基づく実践論、「組織論の基礎」「人を信じることの危険性と可能性」に関する話を通して、読者の方が各人の人間関係調整を効率的に行うための手助けができればと思っています。
目次
第1章 人間理解のため必要な「主観的世界」という視点(「主観的世界」の発想が理解できれば、人間関係の苦しみが大きく軽減する可能性がある;知覚するものは同じだが認識するものは違うため、何が見えるかは一人一人違うと言える ほか)
第2章 主観的世界を再構築し拡張させるための実践論(凶悪犯罪を犯しながら自分の非を認めない人は「主観的世界が崩壊する」ことを恐れている;「正当化」以外に主観的世界の秩序を保つ手段は、他の人の努力の価値を取り込むこと ほか)
第3章 組織と上手につき合う方法(人間関係の話を「現実に役に立つ話」にするには組織論の観点を押さえる必要がある;組織の中で自分の立場を良くする基本は「組織が自分にかけた労力以上の価値を作る」こと ほか)
第4章 「人を信じる」とはどういうことか(信じるという言葉をいいかげんな気持ちで使うと、相手に対する脅迫にすらなる;「あなたを信じる」に込められた願望実現の期待が相手にプレッシャーを与える ほか)
著者等紹介
小林弘潤[コバヤシコウジュン]
横浜国立大学教育学部卒。小学校教諭、専任家庭教師を経て2004年4月に月聖出版を設立。学参、心理エッセイ、自己啓発、日本史、世界史という様々なジャンルの本を発刊(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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