内容説明
私たちの生はどうしてこうも空虚、断片的で、混乱したものになってしまったのか?たんなる言葉でも観念でもない、全的な自由と生の変容は果たして可能なのだろうか?本書でクリシュナムルティは私たちの苦悩、悲しみ、痛み、恐怖のまさにその根源にメスを入れ、セルフ=思考の罠と自己欺瞞を暴き出す。一切の権威、判断、逃避を排してじかにそれを見、見ることによって条件づけが脱落するとき、何が起こるのか?彼は読者をその探求への旅へと誘う。M・ルティエンスが彼の教えへの最適のガイドとすべく、最大限の情熱を込めて円熟期の講話記録から編集したエッセンス集。
目次
人間の探求
苦悩する精神
伝統的アプローチ
社会的体面の罠
人間と個人
生存闘争
人間の基本的性質
責任
真理
自己変容〔ほか〕
著者等紹介
クリシュナムルティ,ジッドゥ[クリシュナムルティ,ジッドゥ][Krishnamurti,Jiddu]
1895年インド、マドラス近郊に生まれる。1909年神智学協会の指導者リードビーターに見出され、“世界教師”の器として、霊的修行を開始。ヨーロッパ各地で学ぶ。1921年インドに帰国。“星の教団”の指導者となる。1929年「真理は組織化しえない」として、“星の教団”を解散。以後、世界中をめぐり、講話と著作をとおして人間の覚醒を促し続けた。1986年アメリカ、カリフォルニアで逝去
大野龍一[オオノリュウイチ]
1955年、和歌山県本宮町生まれ。早稲田大学法学部卒。宮崎県延岡市で個人塾を営む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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