内容説明
三士の菩提道次第―自己の後生を願う小士、自利の解脱を願う中士、一切有情の利益を願う大士の階梯―を基本として、初期仏典から、『般若経』『華厳経』『法華経』、『荘厳経論』『入菩薩行論』など大乗の経論、後期密教のタントラ、成就者の口訳まで、あらゆる教えにより飾られた大乗仏教の如意宝珠。アティシャの「道次第(ラムリム)」とミラレパの「大印契(マハームドラー)」が合流。チベットで成就者を数多く育てたカギュ派最高の聖典。
目次
序論(カダムの教え―「菩提道次第」;大印契―秘密真言の教え;ガムポパの生涯とその「大印契」 ほか)
参考資料(ガムポパの伝記―ゴ・ショーヌペル著『青史』「自在主大翻訳師マルパから伝承したタクポ・カギュといって知られたものの章」より;タクポ・カギュ派について―『青史』「自在主大翻訳師マルパから伝承したタクポ・カギュといって知られたものの章」より;ゴ・ショーヌペル著『宝性論の註釈』より;レーチェン・クンガーギャルツェン著『カダム派の歴史・学者の意を奪うもの』より;カダム派と秘密真言―『青冊子の註釈』より ほか)
本文和訳(因の善逝蔵;依処の人身の宝;縁の善知識への親近 ほか)
本文訳註
著者等紹介
ツルティム・ケサン[ツルティムケサン][Tshul khrims skal bzang Khang dkar]
1942年西チベットのシェーカルに生まれる。1959年チベット動乱によりインドに亡命。1972年ベナレス・サンスクリット大学大学院修士課程修了。1974年国際仏教徒協会の招聘により来日。1984年日本に帰化。日本名、白館戒雲(しらたてかいうん)。大谷大学教授
藤仲孝司[フジナカタカシ]
1963年広島県に生まれる。1987年京都大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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