内容説明
「物質的に豊かになれば幸福になるはずだ」という物質的価値観が崩れつつある現代社会を生き抜くためには「価値とは何か」を的確に把握し、どんな状況でも価値の実感ができる考え方を身につける必要があります。「物質的に恵まれていながら価値の実感ができない理由」「現代日本に生きていることの価値の発見」「お金は幸せのために役に立つのか」という観点も踏まえながら、今まで抽象的で曖昧にしか語られなかった「精神的価値」という概念を明確にしていきます。
目次
第1章 価値とは何か(幸福という抽象的な概念を理解するために必要な「価値を実感すること」という定義;価値とは固定化して存在するのではなく「人々の実感の程度で変化してく」もの;「多数の人の共通認識としての価値」と「実感が伴う価値」のギャップが苦しみを生む ほか)
第2章 現代日本に生きていることの価値の発見(「無理して自分に幸福だと言い聞かせる」という考え方は形から入る発想の典型例;価値の実感を安定して獲得するには「本質的な考え方から形につなげていく発想」が必要;「生き続けられるのは当たり前」の感覚を克服するために必要な政治や国家への意識 ほか)
第3章 お金で幸せは買えるか(お金に関する認識は「お金は悪」等の感情論ではなく冷静な視点から考え直す必要がある;貨幣は米と違って製造過程が見えないため「悪者にされやすい性質」を持っている;貨幣が流通するには「的確な政策、技術の進歩、商業の活発化」等の様々な条件がある ほか)
著者等紹介
小林弘潤[コバヤシコウジュン]
横浜国立大学教育学部卒。小学校教諭、専任家庭教師を経て04年4月に月聖出版を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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