内容説明
今日的グローヴァル化現象の中で、ロシアの中国研究最高権威者が見る中国の先進国への模索。伝統と改革の相即的理念を特質とする、中国社会主義を分析。
目次
第1部 中国の現象(文明の生命力―中国における改革条件と現代化;中国の現象;伝統的哲学と未来の中国;中国の改革は、実例としてロシアに挑戦ないし威嚇させるであろうか;中国特殊性を付帯した社会主義の理論と実践について;欧米の中国学研究の鏡を通したアジアの価値、アジアの危機;アジア―西欧の大陸横断橋梁とロシア―中国の協力の展望;アジア太平洋におけるロシア集成の展望;ロシア連邦共和国の国家安全性の構想と極東アジアの地政学的状況)
第2部 中国学(シナノロジー)(中国哲学研究の新傾向;中国学と現代性;ロシア科学アカデミー極東研究所三十周年記念式典によせて;現代ロシア―独の計画草案 全ソ連共産党、コミンテルンと中国の記録資料)
著者等紹介
チタレンコ,ミハイル・レオンティヴィッチ[チタレンコ,ミハイルレオンティヴィッチ][ТИТАРЕНКО’,М.Л.]
1934年、ロシア連邦ブリヤンスク州に生まる。モスクワ大学(哲学専攻)卒後、中国の北京大学、上海復旦大学に留学。1961‐65年外交サービス活動従事。1965‐85年政府機関調査官コンサルタント従事。1985年ロシア科学アカデミー極東研究メンバー。1986年ロシアアカデミースクール・現代中国問題学究評議会座長就任。1988年米国スタンフォード大学国際研究・韓国研究所国際諮問評議会メンバー。1990年オリエント文化ロシア協会座長就任。1994年自然科学ロシアアカデミー常任メンバー。1996年ロシア指導協会部長職就任。毎日新聞(海外)外国人コラムニスト就任。ロシア科学アカデミー極東研究所長就任
飯塚利男[イイズカトシオ]
1947年、群馬県に生まれる。1973年、明治大学経済学部卒業。在学中及び卒業後も東大中国哲学研究室にて中国思想史を自主的研鑽。故名大教授守本順一郎氏の著書を通して東洋政治思想史研究に関心を抱く。母校にて故橋川文三氏(日本政治思想史)、故一橋大学教授西順蔵氏(中国思想史)に師事し、独自な思想史の方法を学ぶ。漢籍資料読解、また欧米先達者達(T・パーソンズ、M・ウェーバー、G・プレハーノフ、K・マルクス等々)の文献読解に精励す。近年、ロシア語原典からの中国思想史の抽出作業を設定課題として、自主的な翻訳作業に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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